「また脱線とは…」熊本電鉄の利用者戸惑い 2年前にも事故

西日本新聞

藤崎宮前駅近くで脱線した熊本電鉄の車両 拡大

藤崎宮前駅近くで脱線した熊本電鉄の車両

脱線事故による運休を伝える熊本電鉄藤崎宮前駅の電光掲示板

 9日朝に熊本電鉄で発生した脱線事故は、通勤や通学の足を直撃した。現場となった藤崎宮前-黒髪町間(熊本市中央区)では、2017年2月にも脱線事故が発生し、一部区間が12日間運休しており、利用者からは「また脱線とは…」と戸惑いの声も聞かれた。

 「2年前にも脱線したのにどうして。30分以上早いバスに乗らないと仕事に間に合わない。小学生の子どもの登校前に家を出なければならず、とても困る」。合志市の御代志駅から通勤で利用する同市のパート女性(38)は憤った。

 藤崎宮前駅(同区坪井)では、構内放送と張り紙で脱線事故による運休を伝え、バスへの乗り換えを呼び掛けた。

 帰宅のため利用予定だった熊本信愛女学院高2年の女子生徒(17)は「困ったが仕方ない。母に迎えに来てもらいます」と話した。合志市須屋の女性(79)は「若い人みたいに(スマートフォンなどで)調べられないので駅に来て脱線を知った。電車は渋滞しなくて速いのに残念」と話し、バス停へ歩いた。

 脱線現場に近い必由館高では、列車に乗れなかった生徒の登校が最大で2時間遅れ、午前中の試験を午後に変更した。藤崎宮前駅の近くにある熊本中央高と熊本信愛女学院中学・高校でも一部の生徒が遅刻したという。

 熊本電鉄は9日午後、並行する区間に臨時バス4本を運行。鉄道は同夕の時点で「再開のめどは立っていない」としている。

 現場に入った国土交通省の鉄道事故調査官2人は「今後運転手に当時の状況を聞き取るなどし、原因を調べる」と話した。調査は10日も継続するという。

=2019/01/10付 西日本新聞朝刊=

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