五島に日本語学校来春開校 市が整備、民間が運営 ベトナムから留学生受け入れ

西日本新聞

県庁であった五島市の日本語学校の運営に関する連携協定式(五島市政策企画課提供) 拡大

県庁であった五島市の日本語学校の運営に関する連携協定式(五島市政策企画課提供)

五島市が留学生向けにリフォームする建物。五島海陽高の寮として使われていた

 長崎市や鹿児島市など九州各地で専門学校を運営する学校法人「九州総合学院」(熊本市)は2020年4月、県内離島で初の日本語学校を五島市に開校する。市が校舎や寮を整備し、学院に無償で貸し出す。市は留学生の受け入れで人口減が進む離島の活性化を図る考えだ。

 ベトナムからの留学生を専門に受け入れる。1学年50人とし、2年間で1600時間を学ぶ計画。卒業後に大学進学が可能な日本語能力の習得を目指す。

 校舎は県有地に市が建設し、留学生の寮は県立五島海陽高の寮だった建物をリフォームする。建設とリフォームに必要な約2億5千万円は、国の地方創生拠点整備交付金などで賄う計画。県は土地などを無償で貸し出すことで貢献する。

 昨年11月、学院、県、市、県立大(佐世保市)の4者が留学生の確保など学校運営に関する協定を締結。ベトナム・ダナン市と交流のある県立大のネットワークで留学生を集める。大学にとっては日本語学校の卒業生の進学先になることで、少子化時代に一定の学生数を確保できるメリットがある。

 留学生は週28時間までの労働が認められ、島に不足する働き手としても期待される。4年前に日本語学校ができた鹿児島県・奄美市では、市が積極的に留学生に飲食店などのアルバイトを紹介しており、留学生は地元の貴重な働き手になっている。同市企画調整課は「離島は人とのつながりが都会に比べて深く、言葉を教え合うなど住民と留学生が助け合いながら生活している」とアピールする。

 五島市は、五島や長崎の魅力を伝えるカリキュラムの導入を学校側に打診する考えで、同市政策企画課は「五島と世界をつなぐ人材が育ってほしい」と期待している。

=2019/01/11付 西日本新聞朝刊=