佐賀野鳥の会会報400号突破 編集の久我さん500号超え目指す

西日本新聞

会報「カササギ」の400号、401号を手に笑顔を見せる編集担当の久我浩人さん 拡大

会報「カササギ」の400号、401号を手に笑顔を見せる編集担当の久我浩人さん

 県内の野鳥観察の愛好家でつくる「佐賀野鳥の会」が月一回発行している会報「カササギ」が、昨年11月で計400号を突破した。1986年1月の発行開始以来33年、野鳥観察の記録を掲載し続けている。会員たちの高齢化は進むが、編集者の高校教諭、久我浩人さん(56)=佐賀市=は「これからも県内に飛来する鳥の記録を地道に蓄積していく」と、500号超えを次の目標に掲げる。

 野鳥の会は県内の学校教諭を中心に東京五輪が開催された64年に発足。毎月、県内各地で野鳥を観察する定例探鳥会が活動の柱だ。自営業者や県職員にも会員を広げ、ピーク時には100人が活動したが、現在は五十数人に減り、その中心メンバーも60代後半となるなど高齢化が課題だ。

 会報はB5判の約10ページで全会員に郵送。シギやチドリなど観察中に見つけた全種類の野鳥について報告したり、次回探鳥会の日時や場所を告知したりする。会員が個人的に目撃した野鳥情報や寄稿文も随時掲載している。

 ただ、会報は「単に会員同士が情報共有するためのものではない」(久我さん)という。かつて行政が道路などの土木工事をする際の環境影響評価で会の意見を求められ、会報で蓄積した情報に基づき「ここには貴重な鳥が生息している」と助言したこともある。

 近年の観察からはクロツラヘラサギやズグロカモメなどの貴重な野鳥の飛来が有明海に集中する傾向にあるという。「他の干潟で野鳥が生息しづらい状況かもしれない。有明海でエサの取り合いにならないかが心配」と語る。

 会では今回の400号到達で、さっそく「次は500号だ」との声も上がっている。それまでにあと8年以上発行を続けなければならないが、久我さんは「先輩方の後を継いで作らせてもらっている。引き続きやれるだけやりたい」と意欲を見せている。

=2019/01/13付 西日本新聞朝刊=

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