調査報道、全国に拡大 「あな特」スタートから1年、フォロワー6000人、記事化151本

西日本新聞 坂本 信博

 会員制交流サイト(SNS)などを活用して読者と記者がつながり、「知りたい」にこたえる西日本新聞の「あなたの特命取材班」がスタートして1年。無料通信アプリLINE(ライン)でつながるフォロワー(あな特通信員)は6千人超、寄せられた調査依頼は3千件に上り、151本を記事化してきました。あな特を皮切りに、「オンデマンド調査報道(ジャーナリズム・オン・デマンド、JOD)」が全国各地の新聞に広がっています。

 東京新聞は「ニュースあなた発」、京都新聞は「読者に応える」、中国新聞は「こちら編集局です あなたの声から」、琉球新報は「りゅうちゃんねる~あなたの疑問に応えます」をそれぞれ展開中。本紙はこの4紙に加え、テレビ西日本とJOD連携協定を締結し、調査依頼やノウハウの共有、記事の相互交換に取り組んでいます。さらに複数のローカルメディアがパートナーに加わる予定です。

 朝日新聞も昨年12月から、身近な困りごとや疑問を主なテーマとし、読者とSNSで情報交換もしながら深掘り取材をする「#ニュース4U(フォー・ユー)」を開始。あな特を「先行事例の一つとして研究した」(大阪本社広報担当)としています。

 本紙は今月8日付朝刊から、警察官が昇任試験対策問題集を出版する企業から原稿料を受け取っていた問題を特報しました。関係する警察は広範囲に及ぶため、北海道新聞、河北新報、新潟日報、東京新聞、中日新聞、京都新聞、神戸新聞、中国新聞、琉球新報と連携。各社が独自の裏付け取材をしたり、本紙の記事を転載したりして一斉に報じるという、前例のない試みもしました。

 地域に根ざす新聞社同士が協働すれば、より深く真相に迫り、黙殺できない影響力を持つ-。そんな思いがあります。今後も連携してお互いのコンテンツを充実させ、新聞ジャーナリズムを活性化させていきます。ご期待ください。調査依頼もお待ちしています。

=2019/01/19付 西日本新聞朝刊=

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