依存症理解へカフェ アルコールや薬物…患者交流の場に 田川市の精神科病院が19日から

 アルコール依存症などの治療に取り組む田川市夏吉の精神科病院「一本松すずかけ病院」(395床)が、当事者や家族、一般の人たちが気軽に集まって語り合う「依存症カフェ」を月1回のペースで始める。情報交換や相談の場としてだけでなく、依存症全般への理解を深めてもらうのが狙いで、今月19日に1回目を開く。担当者は「精神科病院や依存症は一般になじみが薄く、敬遠されやすい。関心ある人に立ち寄ってほしい」と話している。

 同病院は地域精神医療への貢献を掲げ1956年に設立。アルコール依存症に関しては、相談から外来・入院治療まで行っており、薬物やギャンブル、インターネットによる依存症の外来も始めた。依存症の外来数は2014年度が191人、17年度は253人と増加傾向にある。

 カフェは「依存症の相談は、どこに行けばいいか分からない」という病院利用者の声を聞き、看護スタッフたちが発案。名称は「リフロ」で、Relief from loneliness(孤独からの解放)の頭文字から取った。

 場所は病院の敷地内に構える喫茶店で、看護師やソーシャルワーカーのほか、アルコール依存症家族会のメンバーなども接客や対応にあたる。就労支援を受けて働く依存症治療中のスタッフもおり、社会復帰のモデルケースとして紹介する。来訪者にはコーヒーのほか、パンやお菓子なども無料で提供する。

 筑豊地区にも依存症の当事者や家族らでつくる自助グループはあるが、参加者は固定化されているという。古田和弘看護師長は「カフェは、依存症に悩む人の仲間や居場所づくりが目的。普段、店は地域の人たちに利用していただいており、コーヒーを飲んで一息つく感覚で来てほしい」としている。

 リフロの開催は毎月第4土曜日の午前11時~午後2時。同病院=0947(44)2150。

=2019/01/18付 西日本新聞朝刊=

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