嬉野市に住民監査請求 「横断幕、発注者の市職員が見積書」 「まちづくり会社」関連3件目

西日本新聞

嬉野温泉駅開業後をイメージした絵巻を拡大した横断幕 拡大

嬉野温泉駅開業後をイメージした絵巻を拡大した横断幕

 嬉野市の市民団体代表が22日、市が2017年度にまちづくり会社「嬉野創生機構」に業務委託した絵巻の横断幕の制作について「発注者の市職員が会社の見積書を作成しており違法」などとして、市職員と同社代表に29万1600円を返還させるよう市に求める住民監査請求をした。

 請求者は「嬉野をよくする市民の会」の宮崎誠一代表(69)で、同社に絡む住民監査請求は3件目。

 請求書によると、市担当職員は18年1月、新幹線嬉野温泉駅開業後の駅周辺をイメージした絵巻の横断幕2枚の制作を29万1600円で同社に委託した。これに先立ち、担当職員は市内の看板店から18万3600円の見積もりを取り、10万8千円を上乗せした同社の見積書を作成したという。この見積もりに基づき、市から制作費が支払われた。

 この横断幕は、担当職員が見積もりを取った看板店が制作しており、「嬉野創生機構への業務委託は必要なく、市職員の行為は市に損害を与える違法なものだった」としている。

 宮崎代表は「金額は小さいが悪質だ。しっかり監査してもらいたい」と話した。市総務課は「請求書を見ていないのでコメントできない」としている。

■市民団体、嬉野市に公開質問状 情報公開審査会に諮問せず

 嬉野市の市民団体「嬉野をよくする市民の会」と「市民オンブズマン連絡会議・佐賀」は22日、情報公開の非公開決定に不服申し立てをしたのに、2カ月を過ぎても情報公開審査会に諮問していないとして、同市の村上大祐市長に公開質問状を提出した。

 質問状によると、市民が2018年11月22日に不服を申し立てたが、現時点で村上市長は審査会に諮問していない。「遅滞なく諮問しなければならない」と定めた市情報公開条例に反しているとして、申し立てから諮問までの期限を何日間としているかを聞いている。

 また、情報公開請求の対象に、村上市長がアニメ制作関係者と会員制ホテルで会食したことに関する文書が含まれており、村上氏の代理人弁護士が情報公開審査会委員を務めることは認められないと主張。この弁護士以外の委員4人についても、会食について調査している政治倫理審査会の委員を兼務しているために情報公開審査会の日程を入れるのが困難になっているとして、「選任し直さないのか」と質問した。

 市は「28日までに回答したい」としている。

=2019/01/23付 西日本新聞朝刊=