神仏習合を観光資源に 国東、宇佐 外国人にアピール 18団体が推進協 六郷満山巡りなどPR

西日本新聞

推進協議会を構成する県信組や企業、自治体などの関係者 拡大

推進協議会を構成する県信組や企業、自治体などの関係者

日本遺産「鬼が仏になった里『くにさき』」のロゴマーク。独特の歴史や文化を生かした観光客誘致に地元は力を入れている。

 国東半島に伝わる「神仏習合」文化を外国人旅行客(インバウンド)向けの観光資源として生かそうと、県信用組合は22日、17の関連自治体や企業などと「宇佐国東半島 観光・地域振興広域連携プロジェクト推進協議会」を発足させた。護摩焚(ごまた)きや六郷満山巡りのツアー商品などの開発に取り組むとともにPRにも力を入れ、欧州からの旅行客誘致を図る。

 観光庁の宿泊旅行統計調査によると、2017年の県内の外国人宿泊客数は約139万人で、前年からの伸び率は全国1位。9割がアジアで、欧州や米国は2%だった。アジアからの旅行客は滞在日数が比較的短く、長期滞在が主な欧州からの観光客誘致が課題となっていた。

 県信組はこれまで、民泊事業者への融資ローンや警備設備の導入支援などを行い、観光振興に力を入れてきた。新たな観光資源を探す中で、18年に開山1300年を迎えた六郷満山に加え、大分空港から近い利便性や豊かな自然が残る国東半島に着目。関係者と協議を進めてきた。

 協議会を構成するのは、県信組▽日本航空▽民泊の運営・企画会社「百戦錬磨」▽31寺社でつくる「宇佐国東半島を巡る会」▽宇佐市や国東市など自治体▽立命館アジア太平洋大学など。

 日本航空は旅行ツアーの開発や機内誌での情報発信を行い、百戦錬磨と県信組は民泊事業者の掘り起こしや支援を担当。巡る会は、観光客向けに寺院での宿泊や護摩焚き体験などを実施、地域の案内なども行う。他の自治体などもPRや支援に取り組んでいく。

 大分市内で発表会見があり、日本航空の溝之上正充九州・山口地区支配人は「九州の中でも、国東半島は観光資源としてポテンシャルが高い地域」と強調。県信組の吉野一彦理事長は「9月にはラグビーW杯も開幕する。一過性のブームに終わらせないよう、観光振興を進める」と話した。

 協議会の会長に就任した是永修治宇佐市長は「宇佐や国東半島の文化・自然を、世界に羽ばたけるようにしたい」と力を込めた。

=2019/01/23付 西日本新聞朝刊=

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