波多野菜央、等身大の若者歌う 初アルバム「太陽と月」

西日本新聞

 JR小倉駅(北九州市)の大型ビジョンで放映される西日本新聞のPR動画に登場しているシンガー・ソングライターの波多野菜央(22)=同市出身=の初アルバム「太陽と月」が、27日にリリースされる。現役大学生でもある波多野が力強い声で送り出すのは、若者の心の内側にある葛藤や恐れという感情を率直に表現した楽曲だ。

北九州市出身、本紙PR動画にも出演

 小学校5年生から高校1年までは合唱団に入っていた。その目的は「歌手になりたいから」。高校卒業後、本格的にシンガー・ソングライターの道を歩むことを決意する。そして4年。待望のアルバムが世に出ることになった。

 歌詞は実体験をもとに膨らませて作る。恋愛の歌もある。だが、比重は小さい。主人公の多くが向き合うのは社会であり自分自身だ。「思ったことを言わないと気が済まない。だけど『がんばれ』とか『ありがとう』とか簡単に終わらせたくない」と言う。

 アルバムはブルース調もあれば、ポップなメロディーもある計7曲。「REAR」では〈大人の顔した子供たち 甘い声色 怪しい裏表〉〈歪(ゆが)んだ私欲の影を 光でかわせ〉と大人の社会への警戒を歌い、「嫌われ者」では〈昨日までの自信は どこかへ消え失(う)せた〉と若者が抱える不安や弱さを語る。メロディーに乗った調子のいい詞よりも、愚直で力がある言葉が出てくる。決して心地よい曲ではないかもしれないが、それが等身大の今の若者を表現しているように思える。

 「なんで歌うとか考えたことはない」とは言うものの、大学卒業後は歌手一本の生活となる。だが目標はメジャーデビューではない。「スピッツやアンジェラ・アキさんなどの憧れの人と一緒にステージで歌うことと、ライブに行くことが誰かの励みになる歌手になること」だ。

波多野菜央レコ発ライブ 27日午後6時、北九州市門司区の門司赤煉瓦(れんが)ホール。1500円。2月2日午後6時、福岡市中央区のキャバーンビート。1500円(別途1ドリンク)。波多野菜央公式HP=https://naorinssw.jimdofree.com/


=2019/01/26付 西日本新聞夕刊(娯楽面)=

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