「焼肉ドラゴン」福岡で上映 2月9日から 困難生き抜く在日家族描く

西日本新聞

 ●観る会 「日韓史 向き合う機会に」

 高度経済成長期の大阪を舞台に、民族差別や不本意な立ち退きに遭いながらも家族の絆を大切にたくましく生き抜く在日コリアン一家を描いた劇映画「焼肉ドラゴン」(鄭義信監督)が2月9日から、福岡都市圏の4会場で上映される。

 日本の植民地下の朝鮮半島で起きた三・一独立運動から、今年で100年。戦後補償問題などを巡り日韓関係が揺らぐ中、「一人一人が歴史に向き合う機会を」と、映画配給会社「九州シネマ・アルチ」などが「映画『焼肉ドラゴン』を福岡で観る会」をつくって企画した。

 真木よう子さん、井上真央さん、大泉洋さん、韓国のイ・ジョンウンさん、キム・サンホさんらが出演。日本軍に従軍して左腕を失い大阪へ移住した夫とその妻は、焼き肉店を営みながら子ども4人と暮らす。次女(井上)と結婚した男(大泉)は長女(真木)と幼なじみで、愛憎の騒ぎが絶えない。長男は学校でいじめられる。店は役所から立ち退きを求められ、家族には北朝鮮と韓国にそれぞれ帰る者も出る。不運な出来事に見舞われても前を向く、涙と笑いの家族劇だ。

 九州シネマ・アルチの吉村秀二代表は「排外主義など不寛容さがまん延する時だからこそ、日本の国策で逆境を生きなければならなかった在日コリアンの家族の物語を通じて、人と人として内外でどう向きあうべきか、考えるきっかけにしてほしい」と話す。

 前売り1200円。25歳以下と障害がある人は当日600円。上映日時、場所は次のとおり。

 2月9日=福岡市南区のアミカス▽10日=東区の東市民センター▽11日=早良区の早良市民センター▽23日=筑紫野市の市生涯学習センター。いずれも午前11時、午後2時に上映、筑紫野市は午後6時も含め計3回上映。九州シネマ・アルチ=092(712)5297。

=2019/01/26付 西日本新聞朝刊=

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