嬉野市政倫審、会食説明の弁明書に「疑問」 市長、次回出席へ

西日本新聞

 嬉野市の村上大祐市長がアニメ制作関係者と東京出張中に会員制ホテルで会食したことが市政治倫理条例に抵触するかどうかを調べている市政治倫理審査会の第3回会合が1日開かれ、村上市長側の弁明書などについて「疑問が残る」として14日予定の次回会合に村上市長を呼び、直接説明を求めることを決めた。村上市長が審査会に出席し、一連の経緯を説明するのは初めてとなる。

 審査会では、村上市長が2018年7月9日に会食したアニメ制作関係者らが利害関係者に当たるか、この会食が供応接待に該当するかを検討した。

 村上市長は、この日提出した陳述書で「会食の参加者はいずれも初対面で、アニメの話は出なかった」として利害関係者に当たらないと主張。自費で購入したお茶9320円相当を対価として参加者に渡した、と説明した。会食に参加した職員2人も陳述書で「私的会合」とした。

 一方、調査の請求者側は、会食直前の視察に、ホテルの会員権を持つ社長とアニメ発案者の女性が同行していたと主張。村上市長が、視察が終わった後に職員から、この女性たちとの会食に誘われたと説明しているため、委員から「なぜ(女性たちから視察の場で)懇親会の話が出なかったのか」と疑問が出た。

 このため、審査会は「会食に参加した経緯や趣旨を確認する必要がある」として村上市長に直接話を聞くことを決めた。アニメ発案者の女性たちから陳述書を取り、どこまで会食時点で計画が具体的に進んでいたのかも確認する方針。

   ◇    ◇

担当外部署から市民の住所入手 嬉野市

 嬉野市の市民団体「嬉野をよくする市民の会」(宮崎誠一代表)は1日、文化・スポーツ振興課職員が公民館使用料の納付書を郵送するのに市民の住所を市民課から聞き出したのは市個人情報保護条例に反するとして、事実確認や再発防止を求める申し入れ書を村上大祐市長に提出した。市は取材に対し、職員が他部署に住所を聞いたことを認めた上で、条例違反にあたるか調べる考えを示した。

 申し入れ書によると、職員は1月、市民の会が借りた公民館の使用料の納付書を送ったが、宛先不明で戻ってきたため、市民の会事務局長の住所を市民課から電話で聞いたという。宮崎代表は「(使用)申請書に代表の電話番号が記載されているので、電話で問い合わせればよかった」としている。

 また、村上市長が会員制ホテルで会食した写真をフェイスブックに掲載した市民に対し、市長の代理人弁護士が「削除しないと法的措置を検討する」との内容証明郵便を送付したことについて、弁護士が市民の住所を知った経緯を明らかにするよう求めた。市は取材に「市長の件は分からないので、答えられない」としている。

=2019/02/02付 西日本新聞朝刊=

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