離島で高まる渇水危機 福岡・相島 貯水池残り2週間分 長崎・奈留島 貯水率「警戒レベル」

西日本新聞

 昨年から続く少雨の影響で、水源の限られる九州の離島では渇水の危機が高まり、自治体や島民が対応に追われている。

 福岡県新宮町は1月27日、相島(あいのしま)の貯水池が枯渇する恐れがあるとして、水資源機構の支援を受け、可動式の海水淡水化装置を設置した。約70日分を賄える貯水池は昨年10月時点で満水だったが、1月はまとまった雨に恵まれず、今月5日現在で約2週間分しか残っていないという。

 装置は海水から1日最大50トンの真水を貯水池に供給でき、島の142世帯(266人)が冬に使う1日分を賄える。町は貯水池が満水になるまで装置を借り受ける方針。装置は維持費が高く、町担当者は「あくまで緊急的な延命措置。早くまとまった雨がほしい」と願っている。

 長崎県五島市の奈留島にあるダムの貯水率も4日現在で60・8%に低下している。今週中にも「警戒レベル」の60%を割り込むとみられ、市は1343世帯(2208人)に節水の呼びかけを始める。

 62世帯(132人)が暮らす佐賀県唐津市の加唐(かから)島。貯水池の水量は残り2カ月分しか残っていない。非常用のペットボトルの水を島に運び込んだほか、市職員たちは「このままでは心配」と、唐津神社にある水天宮に神頼みしたという。

 気象庁によると、1月の降水量は福岡市では54・5ミリで2012年以来の少なさ。長崎市(27・0ミリ)と佐賀市(28・0ミリ)では平年の4~5割にとどまった。

=2019/02/06付 西日本新聞朝刊=

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