被害男性長女「あっけない」 松橋事件再審結審

西日本新聞

 「父に何が起きたのか一切分からないなら、納得しがたい思いが増してつらいだけだから」。松橋事件で殺害された男性の長女(67)は、昨年10月の再審確定以来考えてきたやり直し裁判への傍聴を見送った。検察官から事前に「審理はほとんど行われない」と聞いていたからという。

 8日の初公判後、検察官からの電話で法廷の報告を受けた。「審理は30分ほどでした」。予想以上の短さ。「目の前で見ていたら、あまりにあっけなくて複雑な気持ちになっていたはず」

 この日は妹と2人で当時の状況について話したり、新聞を読み返したりした。事件当時、被害者支援制度などなく、知らぬ間に裁判も終わっていた。再審公判もまた、父の死について知る機会にはならなかった。遺族は、心の区切りがつかないままだ。

=2019/02/09付 西日本新聞朝刊=

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