学生たちの夢をのせて 福岡・筑紫野の「農大イチゴ」

西日本新聞

 「これ、うちの学校で取れたイチゴ。ちょっと食べてみて」

 ある宴席の手土産に、福岡県農業大学校(同県筑紫野市)の川口進校長(60)が、「あまおう」を持ってきた=写真上。自宅に持ち帰り、真っ赤な粒を口に入れると、ただ甘いだけではなく、イチゴ本来の風味も詰まっている。「こりゃ、うまかねえ」と次々に家族の手が伸び、1パックが瞬く間になくなった。

 農大には、主に高校卒業後、基礎から学ぶ「養成科」(2年制)と、就農を目指す社会人が大半の「研修科」(1年制)がある。カリキュラムは実習主体で、収穫した農産物は、販売実習も兼ね、近隣の五つの直売所に出荷している。

 野菜は周年。果物も夏のナシ、秋のブドウ、イチジク、カキ、冬のデコポンと多彩。農大ブランドは、入荷を待ち構えている客もいるほどの人気という。

 「イチゴ班」=同下=の一員としてイチゴ作りを専門に学び、ともに地元での就農を目指す2年の村山健太郎さん(21)と、1年の植木裕磨さん(19)は「まずは一度食べてもらい、良かった点、悪かった点を聞かせてもらえたら、とてもありがたいです」。

 農大のキャッチフレーズいわく、「君の夢がここにある!」。将来の農業をしょって立つ若者たちに、どうぞ力を!

 ▼農大イチゴ 1パック500円前後で、筑紫野、太宰府、春日、那珂川、大野城の各市に計5店舗あるJA筑紫の直売所「ゆめ畑」で販売。養成科が生産する果物は、筑紫野店だけに出荷。福岡県農業大学校・教務課=092(925)9129。

=2019/02/09付 西日本新聞夕刊=

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