ロボットで海底調査 九工大・西田さんが国際コンペ出場 無人運用で観測に成功

西日本新聞 北九州版

ロボットの画像を示しながら国際コンペの成果を報告する九州工業大特任助教の西田祐也さん 拡大

ロボットの画像を示しながら国際コンペの成果を報告する九州工業大特任助教の西田祐也さん

 ロボットを活用した海底地形の調査技術を競う国際コンペに、九州工業大(戸畑区)特任助教の西田祐也さん(35)が、海洋関係の8機関でつくるチームの共同代表として出場した。複数ロボットの無人運用と、長時間航行などを達成。結果は3~4月に発表の見込みだ。西田さんは「専門の機関が協力したことが大きい。新たな海底資源の調査などに貢献できる」と話している。

 米国の財団が主催したコンペには、海洋研究開発機構や東京大のほか、造船や情報通信の企業と2017年2月に結成した「Team KUROSHIO」として参加した。各国の32チームのうち、KUROSHIOは日本の3チームで唯一、書類審査を通過。18年10~12月、9チームによる最終ラウンドがギリシャで開かれた。

 複数ロボットの無人運用が戦略の中心。最終ラウンドでは、海底調査ロボット2機を搭載した無人船を調査海域まで自動航行させ、2機を海域に投入した。日光が届かない海底で音波を使い、23時間で167・5平方キロの地形を観測した。無人船は2機の回収に成功し、帰港した。

 現在の一般的なロボットを用いた海底調査は、有人船によるコントロールが必要。人件費や時間がかかることが世界共通の課題といい、高速、高精度の調査技術確立が求められている。KUROSHIOは今後、誰でも安価に海底地形の情報を入手できるシステムの構築を目指す。西田さんは「海底のエネルギー資源を調査する研究者に、役立ててもらえる仕組みをつくりたい」と力を込める。コンペを終えても、8機関の共同研究は、20年3月まで継続するという。

=2019/02/13付 西日本新聞朝刊=