シェア自転車の乗り捨て増加 福岡市、マナー向上呼び掛け

西日本新聞 ふくおか都市圏版

放置自転車として撤去され、保管所に置かれているシェア自転車=福岡市中央区那の津 拡大

放置自転車として撤去され、保管所に置かれているシェア自転車=福岡市中央区那の津

 福岡市で手軽な移動手段として利用できる自転車シェアサービス「メルチャリ」が、自転車放置禁止区域内に乗り捨てられ、撤去されるケースが目立っている。メルチャリの導入数は約千台まで増える見通しだが、同市中央区で放置自転車の撤去を担当する中央区役所の道路適正利用推進課は「利用者の増加はうれしいものの、メルチャリを放置せず、専用駐輪場に戻して」と訴えている。

 メルチャリは、フリーマーケットアプリを運営する「メルカリ」(東京都)が昨年2月から始めた取り組み。利用者は、登録された専用駐輪場にある自転車をスマホ専用アプリで検索し1分4円で利用でき、移動後に目的地近くの指定駐輪場に返却する仕組み。

 現在、市内では公共と民間施設約150カ所の専用駐輪場で約700台(2018年12月現在)を利用できる。そのうち撤去されたシェア自転車は1カ月で32台(同年11月)。市内に数社あるが、メルチャリの自転車が目立つ。特に天神地区など都心部に集中する。

 利用者の中には、撤去された自分の自転車を保管所に取りに行くため、メルチャリを使っておもむき、そのまま乗り捨てるケースもあるという。撤去されたメルチャリは、運営側が移動保管料(1台2500円)を払って引き取っている。

 メルカリ広報は「放置を繰り返す利用者には利用停止の措置を取る場合もあります」と注意を喚起。道路適正利用推進課は「撤去にも税金がかかるので困っている。利用者はマナーを守ってほしい」と訴える。

 一方で、利便性向上のため、メルチャリと専用駐輪場の増加を求める利用者の要望もあり、メルチャリ担当の市企画調整部は「放置されたメルチャリを近くの専用駐輪場に戻せば、次回の利用時には15分間無料になる利点もあるので協力してもらえれば」と話す。

=2019/02/14付 西日本新聞朝刊=

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