選手間近に迫力実感 飯塚国際車いすテニス、ボールパーソン募集

西日本新聞

飯塚国際車いすテニス大会のオリジナルグッズを手に大会の魅力を語る稲富隆太さん 拡大

飯塚国際車いすテニス大会のオリジナルグッズを手に大会の魅力を語る稲富隆太さん

 4月23~28日に飯塚市で開かれる「天皇杯・皇后杯第35回飯塚国際車いすテニス大会」(日本車いすテニス協会・九州車いすテニス協会主催、西日本新聞社など共催)の事務局は、試合中にネットに掛かったボールを拾ったり、新しいボールを選手に渡したりする「ボールパーソン」を募集している。

 飯塚大会では例年、筑豊地区の3大学と1短大の学生が中心となり、ボランティアでボールパーソンを務める。昨年は約320人が協力した。今大会は5月に開かれる国別対抗戦(イスラエル)に配慮し、開催を約1カ月前倒しした。ただこの時期は、学生は入学したばかりで、社会人も年度替わりで忙しいことが予想されるため、幅広く協力を募ることにした。

 対象は期間中の平日午前9時~午後5時に参加できる人。一部の時間だけ参加を希望する場合も相談に応じる。これまでは「18歳以上」としていたが、今年は中高生でも参加できるよう年齢制限をなくし、テニス経験の有無も問わない。

 交通費は自己負担だが、着用する帽子とTシャツは事務局が支給し、昼食も用意。事前に講習会を開き、参加が難しい場合は相談に応じる。詳しい問い合わせは、大会事務局=0948(25)7144。

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■ボールパーソン経験の稲富さん 上地選手と今も交流

 飯塚国際車いすテニス大会は、延べ2千人のボランティアが運営を支える「イイヅカ方式」で知られる。学生時代にボールパーソンを経験し、今年からアシスタントディレクター兼競技委員長を務める飯塚市の会社員、稲富隆太さん(32)に大会の魅力を聞いた。

 八女市出身の稲富さんは高校時代、テニス部で主力選手として活躍。2年生の時に右膝半月板を損傷して全力でプレーできなくなった。飯塚市の近畿大産業理工学部に進学後、しばらくテニスから遠ざかっていたが、先輩の誘いでテニス部に入り、ほかの部員と一緒にボールパーソンを務めることになったという。

 間近で見た車いすテニスの迫力は想像以上だった。車いすを巧みに操り、放たれるショットは「高校や大学の試合では見たことのないほどの威力」で、稲富さんは「悔しさで無口になり、涙を流す姿に、プロの厳しさ、選手の情熱を実感した」と振り返る。

 大学3、4年の時は、ボールパーソンなど学生ボランティアの取りまとめ役を担当した。試合がスムーズに進むよう気を配るのは大変だったが、ほかのボランティアと一緒に大会を成功させた時の達成感は大きく「運営の立場でテニスに携われることに喜びを感じるようになった」という。

 選手から感謝の声をかけてもらえるのも魅力の一つ。2020年東京パラリンピックの日本代表に選ばれている上地結衣選手とは、同選手が初出場した時に知り合い、今も連絡を取り合う。稲富さんは「大会を通して、普通の学生生活では得られない経験や仲間ができる。ぜひ、多くの人に体験してほしい」としている。

=2019/02/17付 西日本新聞朝刊=

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