中心街で猛火 商店街関係者ら困惑 八代8棟全焼

西日本新聞

 八代市の中心部で民家や店舗など8棟を焼いた火災から一夜明けた17日、現場では終日、警察と消防の実況見分が続いた。近くの本町アーケードでは恒例のひな祭りイベントが8日前に始まり、観光客の入り込みを期待していた商店街関係者からは困惑の声も聞かれた。一帯は古い木造住宅が多く、防災への意識を高める必要を指摘する声もあった。

 ひな飾り会場では、来店客がイベントよりも火事を話題にしていた。本町1丁目商店街振興組合の森浩喜理事長は「足を運んでもらうのが最も大事。そのためにやるべきことをやっていくだけ」と強調する。

 市中心部では18日から、飲食店を巡る「はしご酒」イベントも始まる。火災の出火元とみられる焼き肉店も参加予定だった。主催する八代社交飲食業組合の実行委員長、沢田雄市さん(52)は「火事の影響が出ないように力を合わせ、盛り上げていきたい」と自らを鼓舞していた。

 火元の6軒隣で店が延焼した喫茶店の女性(68)は「まさかここまで火の手は来ないと思っていたのに。夫と42年間営んできた店を失い、途方に暮れている」と肩を落とした。

 延焼拡大については、古い木造で隣家と壁が接する建物が多いことを一因とする見方もある。出火当時に店の客と、近所の人を避難させた近くの飲食店の男性店主(38)は「火を扱う店は特に安全意識を高めることが大事だ」と訴えた。

=2019/02/18付 西日本新聞朝刊=

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