武藤、岳氏が自民会派離脱 小川氏支援 県議選 公認取り消し

西日本新聞

自民党県議団に退会届を提出後、記者会見する武藤英治県議 拡大

自民党県議団に退会届を提出後、記者会見する武藤英治県議

 自民党分裂の構図となっている知事選(4月7日投開票)を巡り、同党県議団の武藤英治氏=福岡市城南区選出、当選9回=が21日、元厚生労働官僚の新人武内和久氏を推薦した党本部決定に反し、3選を目指す現職の小川洋氏を支持する意向を表明、県議団に退会届を提出した。県議団は、既に同様の理由で提出されていた岳康宏氏=同市中央区選出、当選1回=の退会届とともに同日受理し、議長に届け出た。これを受け、自民県連は県議選での2人の党公認を取り消した。

 県議会2月定例会の最終日のこの日、武藤氏は県議団の議員総会で、小川氏支持を宣言。本会議閉会後に県議団の原口剣生会長に退会届を提出した。

 武藤氏は記者会見で、知事選推薦候補の選考を巡る県連の手法に不満を表明。「初めから小川なし、という雰囲気作りを苦々しく思っていた」と語った。これに対し、原口氏は「党本部が決めた何の瑕疵(かし)もない推薦だ」と反論し、県議団として武内氏を支援していく考えをあらためて示した。

 県議団が武藤、岳両氏の会派離脱を井上順吾議長に届け出た後、県連は役員会で、知事選と同日に行われる県議選での2人の党公認を取り消した。この決定について、県連は蔵内勇夫会長、松本国寛幹事長の連名で「両氏の言動は党の規律を乱す、党議に背く行為で、挙党態勢を築くためには看過する訳には参りません」との文書を公表した。

 知事選を巡り深まる党内の亀裂に、ある自民県議は「自分たちの選挙にも悪影響を及ぼしかねない」と懸念。別の県議は「これは分裂ではなく造反だ。出たいやつは出ていけばいい。すっきりする」と話した。

 一方、県連は、岳氏の公認取り消しで党候補が不在となった県議選の福岡市中央区に、元国会議員秘書の笠和彦氏(44)を擁立する方針を確認し、党本部に公認申請することを決めた。

=2019/02/22付 西日本新聞朝刊=

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