20年全線開通、期待高まる 国道57号代替ルートのトンネル貫通 架橋や盛り土、周辺工事も進む

西日本新聞

 阿蘇市と大津町を結ぶ国道57号北側復旧ルートの二重(ふたえの)峠トンネル(約3・7キロ)が23日、貫通した。熊本地震で通行できなくなった国道の代替路。国は全ルート約13キロの用地取得を終えており、地元では2020年度の全線開通に向けて期待が高まっている。

 二重峠トンネルは大津町から平均4%の上り坂で外輪山を貫き、阿蘇市へ向かう。トンネルに並行する作業用の避難坑を通常より広くして大型重機を導入し工期短縮を図ったという。

 トンネル外の阿蘇市側の工事区間は約3キロ。水田など軟弱地盤が続くため高さ7~10メートルの盛り土をし、川やJR豊肥線を越えるための七つの橋を架ける。地盤改良工事の9割が完了し、順次盛り土に移っている。

 トンネル外の大津町側は約6キロ。山林を切り開くため切り土80万立方メートル、盛り土56万立方メートルを行い、七つの橋を架ける。

 震災後、阿蘇市-大津町間の主要道として使われるミルクロードは、坂道での事故や車両の故障により大渋滞することがあった。

 阿蘇市商工会の佐藤美佐子女性部長は「大津町まで時間短縮され、冬に山越えしなくて済むのもありがたい。将来的には、寸断している国道57号とJR豊肥線も復旧してほしい」と話した。

=2019/02/24付 西日本新聞朝刊=

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