宇佐市の平和ミュージアム、建設を2年程度延期 五輪で資材高騰、再入札に

西日本新聞

 太平洋戦争末期に特攻基地となった旧宇佐海軍航空隊の歴史を通して戦争の悲惨さや平和の尊さを学ぶ施設として、宇佐市が2020年度開館を目指していた「市平和ミュージアム(仮称)」について、市は建設を2年程度延期することを決めた。総工費約20億円の事業だが、昨年8月の入札が不調だった。来年の東京五輪に伴う建設資材費や人件費の高騰が原因と見られ、状況が改善すると想定する20年度以降に再入札するという。

 ミュージアムは、同市が平和学習拠点施設として同市城井(敷地面積約2万3千平方メートル)に計画。鉄筋2階建てで、延べ床面積は約3300平方メートル。1階部分には、零式艦上戦闘機や九七式艦上攻撃機、“人間爆弾”と言われた特攻機「桜花」の実物大模型を展示するほか、隊員たちの遺書や写真など約3千点を収蔵する。20年度の完成を予定していた。

 昨年8月の入札は、参加企業が辞退して不調となった。市のその後の調査で、資材費などの実勢価格が予定価格を大幅に上回っていることが判明した。市は「高騰は五輪までの一時的な現象」と判断し、建設開始時期の延期を決めた。

 所管する市教育委員会は「できるだけ早期に建設できるよう、状況の推移を注視していきたい」と話した。

=2019/02/24付 西日本新聞朝刊=

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