【街 みらい】総合整備事業 折尾駅南北にイベント広場 バス乗り場移転に不満の声も 25年度の完成予想図を紹介

西日本新聞 北九州版

 総事業費約840億円を投じ、JR折尾駅(八幡西区)周辺を一体的に整備する北九州市の折尾地区総合整備事業は今年、開始(2004年度)から16年目を迎える。完了見込みの25年度までには、駅の南北にイベントも開催可能な広場を設置。駅を取り囲む幹線道路も整備され、利便性の向上が期待される。一方で、バスターミナルは唯一の改札が置かれる予定の北側ではなく、駅南側に移転する計画で、不便を訴える声もある。市の「西の玄関口」の完成予想図を3分野に分けて紹介する。

■鉄道と駅

 交通の要衝である折尾地区の発展を支えてきた鉄道は、若松方面と筑豊方面を結ぶ筑豊線(A)の高架工事が終わり、3月に切り替わる。これにより鹿児島線(B)との交差点は現在よりも西側に移動。約125年間愛された立体交差駅は歴史に幕を閉じる。

 JR黒崎駅と筑豊方面を結ぶ短絡線(C)も21年度には高架化。その後に線路は撤去され、駅南側の区画整理は最終段階に入る。

 旧駅舎のイメージを生かす意匠となる新駅舎は20年度、筑豊線と鹿児島線の間に完成する予定だ。短絡線が高架化された後は、現在4カ所ある改札は新駅舎の1カ所に集約。ここから全ての乗り場に行けるようになり、迷路と呼ばれる複雑な駅の構造は解消されるという。

 しかし現在、駅北口にある西鉄と北九州市営バス乗り場は短絡線の南側へ。駅の南北を結ぶ連絡通路が2本造られ、改札とバス乗り場の距離は数十メートルで「小倉駅などと比べてかなり近い」(同事務所)とはいえ、八幡西区の60代の主婦は「南側に改札がないのは不便。短い距離でもバス乗り場まで毎回歩くのは高齢者にはつらい」と話す。

■駅前広場

 駅の南北にはロータリーとイベントにも使える空間を備える広場を整備する。

 北口駅前広場(約9800平方メートル)は、現在の北口ロータリーと筑豊線高架下の敷地に市営駐輪場を加えた区画で再整備する。南口駅前広場(約8千平方メートル)はオリオンプラザなどの一帯に設置。バス乗り場もここに集約される。

 堀川などでカヌーを楽しむ「オリオンピック」の春木聡実行委員長は「今は本当にイベントをする場所がない。大型広場が完成すれば駅前のにぎわい創出につながる」と期待する。

■幹線道路

 駅を囲む幹線道路も整備され、交通状況は改善される。駅北側を走る国道199号(1)は4車線に拡幅。人口密集地の市西部と折尾地区を結び、バス路線でもある西側の折尾青葉台線(2)と折尾中間線(3)の一部も4車線となり、筑豊線と短絡線の踏切の撤去と合わせ、慢性的な渋滞は解消に向かう見込みだ。

 さらに2車線の3本の道路が新設される。バス乗り場の南口広場への接続路として折尾駅南口線(4)と、駅南側の住宅街を横断する折尾東西線(5)、東側街区の南北を接続する折尾南北線(6)がそうだ。

 「学園&地域交流ネットワーク」の蒔田加代副代表は「渋滞解消など利便性向上は歓迎する」とした上で、「事業計画の決定過程が分かりにくいと感じる住民もいる。市は広報にも注力を」と注文する。

=2019/02/25付 西日本新聞朝刊=

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