ロープウエー巡り議論 福岡市議会、代表質疑始まる

西日本新聞

 福岡市議会定例会は26日、2019年度一般会計当初予算案などに対する各会派の代表質疑が始まり、実現可能性を検討する費用が計上されたJR博多駅-博多港エリア間のロープウエーなどを巡り議論が交わされた。

 最大会派・自民党市議団の南原茂会長は、ロープウエーの是非を議論する前に、都心部の渋滞緩和などを目的に16年に導入された連節バスによるバス高速輸送システム(BRT)の効果がどうだったかの検証が十分でないと指摘。その上で、ロープウエーについては「必要性に慎重な声もある。市民や議会の声を十分聞き、拙速な検討とならないようしてもらいたい」と求めた。

 市民クラブの栃木義博市議は、「必要性も採算性も希薄な事業への安易な着手は慎まなければならない。市長のレガシー(政治的遺産)づくりとしか思えない」とロープウエー計画を批判し、撤回を主張した。

 高島宗一郎市長は両氏に対し、(1)現在も、博多港エリアでイベント開催時に交通混雑が生じている(2)博多港エリアの再整備に伴い、将来的にさらに交通需要が高まる-と答弁。対応策はロープウエーが最適とし、「多くの皆さまの理解をいただき、できるだけ公費負担の少ない事業手法を含め、さまざまな角度から実現可能性を検討する」とした。

 また、公明党市議団の大石修二市議は「都心部に目が向けられがちだが、各地域の生活交通の確保こそが市民生活を守る上での最重要課題だ」と指摘。高島市長は、主要駅を発着するバスの導入に向け交通事業者と連携を図ることに加え、新年度からは車いすのまま乗り降りできるユニバーサルデザインタクシーの購入補助制度を創設するなどと述べた。

=2019/02/27付 西日本新聞朝刊=

地方議会「見える化」計画とは

 地方議会の活性化を応援し、住民にとって身近な存在への改革を後押しする西日本新聞のキャンペーン。地方議会の日常的な質疑や議員さんたちの活動を西日本新聞紙面やインターネット、SNSなどを活用して発信します。皆さんの身近な地域の課題やお困りごと、意欲的な取り組みなども取り上げながら、地方議会と共に解決に向けたお手伝いをできればと考えています。

PR

アクセスランキング

PR

注目のテーマ