ひと昔前にはやったギャグ「そんなの関係ねぇ!」…

西日本新聞

 ひと昔前にはやったギャグ「そんなの関係ねぇ!」。お笑いタレントの小島よしおさんが水泳パンツ1枚の裸になって、手足を動かしながら何度も繰り返す。みんなよくまねをした

▼この芸はまずネタを間違えるなどの失敗をするのがお約束だ。「あー、下手こいたー」とひざまずき、がっくりとうなだれるポーズ。そこから突然「関係ねぇ!」と開き直る落差で笑わせる

▼永田町で目下、「下手こいたー」とがっくりしているのは、女性に乱暴したとして刑事告訴された田畑毅衆院議員だろう。自民党を離党したが、議員バッジは着けたまま。ここは潔く議員も辞職し、裸一貫で出直してはどうか

▼思わず「おっぱっぴー」の声が出そうになったのが、田畑氏が所属した派閥の重鎮、伊吹文明元衆院議長の発言。「問題にならないようにやらないと駄目だ。同じことをやるにしても」。問題にならなければ、女性に乱暴してもいいのか-と突っ込みたくなる

▼許し難い女性蔑視というだけでなく、安倍晋三政権の体質を如実に表した言葉のようにも。森友、加計(かけ)学園問題や統計データ不正などの不祥事が発覚するたびに、政府は一応、謝罪して反省のポーズは取る。だが、責任は官僚に押し付け、閣僚は辞任せずに居座る

▼政権の本音は「問題にならないようにやらないと」では。もし問題になっても、内閣支持率さえ下がらなければ「そんなの関係ねぇ!」か。

=2019/02/27付 西日本新聞朝刊=

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