響き豊か桐製エレキ 大木町のたんすメーカー製作 軽量、レコーディングに最適

西日本新聞 筑後版

 大木町の桐(きり)たんす専門メーカー「総桐箪笥(そうきりたんす)和光」が、ボディーに桐材を使ったエレキギターを製作した。他の木材の同型ギターに比べて軽く、音の響きも豊か。同社常務の加島功一さん(36)は「桐という素材の持つ魅力を音楽でも発信していきたい」と張り切っている。

 音楽好きの加島さんは2013年、イベントなどで音響を担う個人会社を設立した。音楽でまちおこしを模索する中、20歳ごろに趣味で試作した桐製ギターを本格的に作ってみることを思い立った。

 桐は和楽器の琴の素材となるが、材が軽いためギターに使われることはまれ。だが一度作った経験のある加島さんは「繊維質の桐は弦と共振して鳴りが良いはずだ」と確信していた。北米産の最高級の桐材を自社で加工、筑後市でギターのリペアショップを営む西村大志さん(27)に協力を依頼し、ネックや電装部品を取り付け、約3カ月かけて完成させた。

 重量は2・6キロ。他の素材を用いた同型ギターの3~4キロに比べて大幅に軽い。長時間抱えていても疲れず、レコーディングに最適という。

 桐は軟らかく、傷が付きやすいため製品化と販売は見送った。3月1日から同社ショールームで展示し、4月15日から無料で試奏できる(完全予約制)。5月以降にこのギターを使ったデモ音源の制作も始める。湿気に強い桐たんすの技術を生かしてギター保管庫の注文も受け付ける。

=2019/02/28付 西日本新聞朝刊=

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ