【2019県議選情勢】(5)

西日本新聞

■5議席巡り6人名乗り 久留米市

 自民、国民民主、無所属の現職4人に加えて立憲民主、公明の新人が名乗りを上げ、共産も擁立を検討している。5議席を巡って激戦が予想される。

 自民現職の原口剣生は支援団体や地元企業の会合に出席し、5期の実績を強調する。原口とともに県農政連の推薦を得た自民現職の十中大雅は後援会の動きが活発で支持の広がりに期待。自民が推薦する無所属現職の江口善明は地盤の久留米市南部を中心に票を固める戦略で、集会で若者世代への接触を図る。

 3選を目指す国民現職の中村誠治は連合福岡の推薦を得つつ、非自民票の掘り起こしに力を入れる方針。衆院選への立候補歴がある立民新人の新井富美子は連合福岡の推薦も得て「女性県議誕生を」と訴える。

 公明は引退する現職の後継に吉田宣弘を擁立。衆院議員の経験もアピールし、知名度アップに励む。

■現職2人が立候補予定 八女市郡区

 旧八女市区(定数1)と旧八女郡区(同)が合区されて2回目の県議選。定数2に現職2人が立候補を予定しており、4人が争った前回から一転、無投票となる可能性が高い。

 3選を目指す自民現職の桐明和久は、県農政連から推薦を得るなど保守地盤を固め、女性団体の会合にも積極的に出席する。

 再選を目指す国民民主現職の野田稔子は支持者回りや集会を重ねる。数少ない女性県議をアピールし、支持拡大を狙う考えだ。

■現職と新人 激戦の予想 柳川市

 定数1に現職と新人が名乗りを挙げている。2人は小中学校の先輩、後輩で、同じ昭代地区を地盤にしており、8年ぶりの選挙戦は激戦が予想される。

 3選を目指す無所属現職の椛島徳博は県農政連会派の緑友会に所属。商工団体や地元医師連盟のほか、連合福岡の推薦も得た。「市民党」を掲げて地域の会合にこまめに足を運び、8年間の実績を訴える。

 初挑戦の自民新人の荒巻英樹は市議を3期務め「柳川市の課題を熟知している。県とのパイプ役になる」と力説する。後援会事務所開きには自民、公明系の市議12人が駆け付け、保守分裂の様相を呈している。

■現職2人に2新人挑む 大牟田市

 前回と同様に保守系と非自民系のそれぞれ現職と新人の2人、計4人が出馬表明し、2議席を巡る激戦は必至の情勢だ。

 自民現職の田中秀子は要職を務めた6期の実績をアピール。唯一の党公認候補として、党支持の各種団体の取りまとめを急ぐ。

 国民、社民の推薦を得る無所属現職の大橋克己は、保守系による議席独占の阻止に向け、労組だけでなく無党派への浸透も狙う。

 共産新人の江口学は、衆院選に過去3度出馬した知名度を生かし、市議選とも連動させて消費増税反対など国政課題も訴える。

 無所属新人の永川俊彦は、市議会の保守系議員の多くや商工関係者の支持を受け、知名度アップに躍起になっている。

 (敬称略)

 ▽党派の略称 自=自民党、国=国民民主党、公=公明党、社=社民党、立=立憲民主党、共=共産党、農=県農政連、無=無所属。

=2019/03/01付 西日本新聞朝刊=