【2019県議選情勢】(6)
■16年ぶりに選挙戦突入 小郡市・三井郡
定数1に対し、現職と新人が立候補の準備を進めており、2003年以来16年ぶりの選挙戦に突入する公算が大きい。
6選を目指す自民現職の井上忠敏は、県農政連など各団体から推薦を得て保守層を固め、各地の集会で長年の実績をアピールする。
無所属新人の横尾政則は、自民の鳩山二郎衆院議員(福岡6区)の元秘書。西鉄駅前の朝立ちなどで知名度アップを図っている。
■4回続けて無投票有力 大川市・三潴郡
4選を目指す自民現職の秋田章二のほかに立候補の動きはみられず、4回連続で無投票の可能性が高い。秋田は県農政連の推薦を受けており、地元企業に対しても支援を呼び掛ける。
■現職以外に動き見えず うきは市
再選を目指す県農政連現職の小河誠嗣のほかに立候補の動きはなく、旧浮羽郡区時代を含め4回連続で無投票の見込み。小河は元うきは市職員で市長公室長などを歴任。地域の行事にも積極的に顔を出し、支持基盤である保守層を中心に浸透を図っている。
■現職だけが出馬の動き みやま市
3選を目指す自民現職の板橋聡のほかに立候補の動きはなく、3回連続で無投票となる可能性がある。板橋は1月末「県政報告会・新春の集い」を開催し、約600人を集めた。県農政連や地元医師連盟など約300の団体、企業から推薦を得て着実に足場を固める。
■9選目指す現職出馬へ 筑後市
9選を目指す自民現職の蔵内勇夫のほかに立候補の動きはなく、4回連続で無投票の公算が大きい。蔵内は既に県農政連など約60団体、地元企業約200社から推薦を得た。校区単位で100人規模の県政報告会を開いて地盤を強化する。
(敬称略)
▽党派の略称 自=自民党、国=国民民主党、公=公明党、社=社民党、立=立憲民主党、共=共産党、農=県農政連、無=無所属。
=2019/03/02付 西日本新聞朝刊=