【2019県議選情勢】(7)

西日本新聞

■現職と新人一騎打ちに 宮若市・鞍手郡

 現職と新人が立候補を表明し、一騎打ちとなる公算が大きい。前回は自民系2人による事実上の保守分裂選挙だったが、与野党対決へと様相を変えそうだ。

 4選を目指す自民現職の塩川秀敏は公明の推薦を得た。宮若市、鞍手町、小竹町に置く後援会を足場に地域を回る。

 立憲民主新人の藤本倫康は衆院議員秘書などを務めた。連合福岡や自治労が推薦し、地元の鞍手町を中心に支持拡大を目指す。

■自民現職に新人が挑む 直方市

 定数1に対し、現職と新人の2人が立候補表明している。前回は無投票だった。

 3選を目指す自民現職の香原勝司はミニ集会を重ねる。公明の推薦を受けたほか、約400の企業・団体からも推薦を得られる見通しで、2期の実績をアピールしながら組織力を生かしたい考えだ。

 無所属新人の石田研は昨年末から立候補に向けた準備を始め、1月末に出馬表明。地元出身で、精密金型などを製造する企業で長く設計や営業を担当。「市民党」を掲げ、知名度向上に努めている。

■前回激突の2人が再戦 田川市

 定数1に対し、現職と新人の2人が立候補を表明。新人同士で戦い、193票差の激戦となった前回と同じ顔ぶれになりそうだ。

 再選を目指す無所属現職の佐々木允は国民民主、社民、農政連の推薦を得た。労働組合が中心だった前回に比べ、今回は保守支持層にも広がりを見せ、約240団体の推薦を受ける。街頭演説や県政報告会、議会便りの発行などで実績をアピールする。

 前回は自民公認の浦田大治は無所属で出馬予定。人口減少が止まらない田川市。若い世代の都市部流出に歯止めをかけるため、JR日田彦山線、後藤寺線への蓄電池電車「DENCHA(デンチャ)」の導入推進、県立大の学部増設などを訴える。

■新人出馬で三つどもえ 飯塚市・嘉穂郡

 定数2に現職2人、新人1人が立候補を表明している。

 自民現職の江藤秀之は4期の実績や、地元選出の麻生太郎副総理兼財務相とのパイプを強調。企業や団体への推薦依頼を進める。

 6期目を狙う国民民主現職の吉村敏男は、県議会の活動や豪雨の復旧事業などインターネットでの情報発信にも力を入れている。

 前回に続く挑戦となる無所属新人の高橋義彦は高校の同級生らが支援し、組織に頼らない「草の根活動」を展開している。

■現職だけが立候補表明 嘉麻市

 昨年3月の県議補選で三つどもえの争いを制した自民現職の江頭祥一のみが立候補を表明している。

 江頭は8期務めた吉原太郎の死去に伴う補選で、「後継者」をアピール。吉原が注力した国道322号線のトンネル開通など、地元のインフラ整備を引き続き進め、企業誘致や雇用創出に力を入れる。

■出馬表明は現職の2人 田川郡

 定数2に対し、ともに3選を目指す現職2人が立候補を表明。4人が争った前回から一転、無投票の可能性が高い。

 自民現職の大島道人は交通環境の改善に向けた要望活動などを強調。教育の充実や少子化問題への対応を掲げる。

 無所属現職の神崎聡は自民の推薦を得た。地元企業グループの支援を受け、医療や介護面の支援充実を目指し、地元を回る。

(敬称略)

 ▽党派の略称 自=自民党、国=国民民主党、公=公明党、社=社民党、立=立憲民主党、共=共産党、農=県農政連、無=無所属。

=2019/03/05付 西日本新聞朝刊=