福岡市議選情勢(中)(立候補予定者は敬称略)

西日本新聞

<中央区>現新12人が名乗り

 高島市政が進める再開発事業「天神ビッグバン」が本格化し、日に日に街が変わっていく市の中枢部。訪日外国人客の活力をどう生かすかや、屋台政策の今後など論点は尽きない。有権者の入れ替わりが最も激しい地域で、定数7を巡り、現職と新人の6人ずつがしのぎを削る。

 自民は、4年前に引退した市議長経験者の地盤をそれぞれ引き継いだ稲員(1期)と堤田(1期)が再選を目指す。

 国民民主の田中(3期)は、中央区の旧民進系唯一の現職として支持基盤の拡大を図る。公明の楠(3期)は、継続して取り組んできた福祉政策を軸に訴える。

 共産は、引退する前市議団長の後継として衆院選に立候補経験のある新人・松尾を擁立。前回、無所属で出馬し届かなかった新開は維新の公認で再チャレンジする。

 高島宗一郎市長に最も近い新会派を結成した中島(1期)は、与党系としての実績を強調。橋田(2期)は今期途中に自民を退会し、前回に続いて無所属での戦いとなる。

 無所属新人の小鴨は、元五輪マラソン代表の知名度を生かし無党派層にアプローチする。25歳の無所属新人・浅香は、今回の市議選全体で最も若い候補者となる見通し。無所属新人の馬場と山方は、民間企業や地域活動などで積んだ経験を主張する。

<南区>保守、旧民進系乱立

 南区は路線バスしか交通手段がない住宅地や丘陵地が多い。高齢者の移動手段確保など生活交通対策が主な課題だ。定数11を現職10人、元職1人、新人5人の計16人が争う。

 自民は3人を擁立。市議団副会長の打越(4期)と連続トップ当選の川上(2期)に加え、引退する市議団元会長の後継として元職の伊藤(4期)が復活を期す。公明は、市副議長経験者の大石(6期)と、市議団政調会長の松野(3期)が、2議席確保へ組織票の積み上げを図る。

 国民民主の近藤(1期)は、労組票などを固める。新人の森田は無所属だが、秘書を務める国民の稲富修二衆院議員の後押しを受ける。女性支援活動に取り組んできた新人の成瀬は、立憲民主公認で臨む。

 みらい・無所属の会の国分(5期)は、与党系会派トップの強みを強調。飯盛(3期)は新会派を結成し、高島宗一郎市長を支えてきた立場を訴える。昨年の市長選で高島陣営に入った無所属新人の柏木は、保守票の開拓を狙う。

 共産の堀内(1期)は、ロープウエー反対を論戦の軸に掲げる。前回、維新で議席を得た富永(2期)は今回、無所属で自民の推薦を受ける見込み。維新は、20代の新人・大沢が初めて出馬する。新村(1期)は、前回に続いて無所属で幅広い層へ浸透を狙う。

 無所属新人の黒木は、環境政策に力を入れる緑の党の推薦を得た。

<城南区>現職に4新人挑む

 市内7選挙区で最も少ない定数6に対し、現職6人、新人4人の計10人が挑む構図。区の中心を貫いて走る市営地下鉄七隈線や、複数ある大学を生かした地域振興の訴えも注目を引きそうだ。

 自民は、前回トップ当選で前市議団幹事長の阿部(4期)と、前回は無所属だった調(2期)を擁立し、2議席キープを狙う。

 立憲民主の太田(3期)は、焦点のロープウエー構想に対し異を唱える。国民民主は、稲富修二衆院議員の秘書を務める新人・井上が初挑戦。

 城南区唯一の公明候補の篠原(2期)は、党の支持母体が全面的にバックアップ。倉元(4期)は共産の1議席死守へ、高島市政との対決姿勢を前面に打ち出す。

 最年長候補者となりそうな無所属の高山(10期)は、現役最長の市議経験を訴える。維新は、地元出身の新人・五島が名乗りを上げた。

 ふくおか市民政治ネットワークは、8年前に失った城南区での議席奪回を新人の清水に託す。無所属新人の佐藤は、昨年の市長選を手伝った高島宗一郎市長との近さをアピールしている。


 ◇立候補予定者一覧の並び方は(1)現職、元職、新人(2)衆院の勢力(3)地域政党(4)政党推薦の有無(5)五十音-の順。「み」はみらい・無所属の会、「ネ」はふくおか市民政治ネットワーク、「諸」は諸派、「無」は無所属。

=2019/03/06付 西日本新聞朝刊=

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