「中国に抗議しろ」ソウルの大気汚染、批判相次ぐ 政府緊急対策へ

西日本新聞

 【ソウル池田郷】韓国各地で微小粒子状物質「PM2・5」などによる大気汚染が深刻化し、ソウルでは6日、交通量などを規制して粒子状物質の発生を抑制する非常低減措置令が初めて6日連続で出された。大統領府ホームページ(HP)には政府の対応が鈍いとの批判が相次ぎ、文在寅(ムンジェイン)大統領は発生源の一つとされる中国と協議した上で緊急対策を取る方針を示した。

 措置令はPM2・5の平均濃度が大気1立方メートル当たり50マイクログラム超と予想される場合などに政府が出す。6日午前、116マイクログラムを観測したソウル中心部は大気が白く煙った状態で、分厚いマスク姿で出勤する人が目立った。政府は7日も措置令を出すと発表した。

 ソウルのある大型量販店では、空気清浄器の売り上げが昨年の同じ時期に比べて39%増えた。車内用や職場の卓上などで使える携帯型など比較的新しい製品は4~7倍と飛ぶように売れているという。

 大統領府HPにはPM2・5に関する書き込みが500件を超え、「なぜ政府は動かないのか」「中国に抗議しろ」との批判が目立つ。世論を踏まえ、李洛淵(イナギョン)首相は「政府や自治体がしっかりと対処しているのか猛省が必要だ」と発言。文氏は学校などに大型空気清浄器を増やす追加予算の編成方針も示した。

=2019/03/07付 西日本新聞朝刊=

PR

国際 アクセスランキング

PR

注目のテーマ