「有田焼の母」百婆仙を顕彰 10日にイベント 朝鮮陶工率いて移住

西日本新聞

ギャラリー百婆仙を訪問した孫鍾植・駐福岡韓国総領事(右) 拡大

ギャラリー百婆仙を訪問した孫鍾植・駐福岡韓国総領事(右)

 16~17世紀に朝鮮陶工を率いた女性リーダー、百婆仙(ひゃくばせん)の命日に合わせたイベントが10日、有田町本町の町生涯学習センターで開かれる。これに先立ち、6日には駐福岡韓国総領事館の孫鍾植(ソンジョンシク)総領事が町内の関連史跡を訪問した。

 百婆仙は韓国の金海(キメ)から夫の金泰道(キムテド)(日本名・深海宗伝)とともに、武雄領主の後藤家信に連れられ武雄に来た。夫の死後、陶工約千人を率いて有田に移住し、1656年3月10日に96歳で死去したとされる。

 同町では「有田焼の母」として敬慕され、2016年に有志が「ギャラリー百婆仙」(久保田均館長)を開いた。日韓の女性作家の陶芸作品を展示しており、昨年春には敷地内に百婆仙像を建立した。

 孫総領事は6日に同ギャラリーや石碑が残る報恩寺を訪問。雨天の中で線香をあげ、「有田焼の陶祖・李参平はよく知られているが、百婆仙についても今後の研究や顕彰活動に関心を寄せていきたい」と話した。

 10日は韓国金海市の百婆仙研究者李鳳洙(イボンス)さんが「陶磁の源流~百婆仙のふるさとテガン村と時代背景」と題して講演するほか、韓国伝統楽器カヤグムの演奏がある。入場無料。

=2019/03/09付 西日本新聞朝刊=

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