桜を枯らす「てんぐ巣病」 県、適切管理へ啓発画像

西日本新聞

県が作成した啓発画像 拡大

県が作成した啓発画像

 桜を枯らす伝染病「てんぐ巣病」が県内の名所に広がっている問題を受け、県は適切な管理を呼び掛けるための画像を作った。間もなく桜の開花時期を迎えるのを前に、問題の発生を確認した日田市のNPO法人「森と海の共生・ネットワーク」は「県民の間で広く関心を持ってほしい」と訴えている。

 てんぐ巣病は「タフリナ・ウイエゼリ」という菌が原因で広がる感染性の病気。感染すると枝の一部が膨らみ、小枝がほうきのように広がり、言い伝えで語られる「てんぐの巣」のようになる。ソメイヨシノが感染しやすく、症状がひどい場合は枯れてしまう。

 同法人は、2017年11月~昨年2月の調査で、県内の名所65カ所のうち60カ所で発生を確認。中でも大きな病巣が複数ある「激害地」は13市町に25カ所あった。

 ただ、傷んだ枝を切り落とし、防菌剤を塗布すれば回復は可能。桜の管理者は自治体の場合もあるが、道路脇や民有地に植樹された場合は曖昧なため、同法人は、住民の意識向上が必要だと指摘。画像はプリントしてチラシと活用できるようPDF形式で作成した。県は県内市町村と県の関係部署に送付した。

 担当する県うつくし作戦推進課は「手入れが行き届いていない場所ほど、被害が大きくなっている。身近な桜の名所のピンチに関心を持ってもらえれば」と呼び掛けている。

=2019/03/11付 西日本新聞朝刊=

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