「種守る声地方から」 元農水相山田氏講演 朝倉市

西日本新聞 ふくおか都市圏版

講演する元農林水産大臣の山田正彦さん 拡大

講演する元農林水産大臣の山田正彦さん

 日本の食卓に影響する「種」について考える学習会が16日、朝倉市であり、元農林水産大臣で弁護士の山田正彦氏の講演に約100人が耳を傾けた。

 昨年4月、都道府県で「元気つくし」のような地域に合った多様な品種を開発する根拠になっていた種子法が廃止された。米や麦など、国民の食料を守る主要な農産物の種子を安定供給する役割を担っていた。

 山田氏は法が廃止された背景について、食や農を市場開放する環太平洋連携協定(TPP)からの一連の流れで、海外も含めた民間に参入の機会を与えるためだったと解説。一方で、すでに種子の9割が多国籍企業などによって生産されている中で、「種子の権利などが一部の企業に独占されるようなことになれば、種子価格の高騰などを招く恐れがある」と指摘した。日本の食料主権を守るためには、新潟県のように独自で条例を設け、地方から声を上げて種を守るべきだと訴えた。

=2019/03/18付 西日本新聞朝刊=