ホタル復活願いクルミの種植え 日田市の小野小児童

西日本新聞

竹の鉢にクルミの種を植える児童 拡大

竹の鉢にクルミの種を植える児童

在校生に向かってあいさつをする卒業生3人(奥)

 九州豪雨で被災した日田市小野地区、小野小の全児童28人が、間借りしている戸山中でクルミの種を鉢に植える活動を行った。苗木に育てた後に、山に植え替える。

 同小は、2012年と17年の豪雨の影響で激減したホタルの復活に取り組んでいる。種植えはその一環で、ホタルをはじめ、多くの生物が棲む自然豊かな山をつくろうと5年の山本朔矢君(11)が提案。同地区では17年の九州豪雨で大規模な山崩れも起こったことから、大地に強く根を張るクルミなどを植えて、災害にも強い山づくりに取り組むことにした。

 種植えは8日にあり、住民の協力で同地区から集まったオニグルミとクヌギの種65個ずつを、竹の鉢に植えた。1メートルほどの高さになるまで数年、学校で世話をし、山に植える予定。冷川善幸校長は「長い時間がかかるだろうが、まずは行動に移すことが大切と考えている。子どもたちの思いが込められた種から芽が出るのが楽しみです」と話した。

■「夢を抱き、形に」 豪雨被災、小野小で卒業式

 2017年の九州豪雨で被災して中学校での間借り授業が続く日田市立小野小の卒業式が20日、小学校の校舎に戻って開かれた。3人の卒業生は思い出の詰まった場所で在校生に別れを告げ、中学生活に期待を膨らませていた。

 卒業生と保護者の意見を踏まえて、小学校の校舎での式典を決めた。小袋廉心君、永野晴香さん、和田怜祐君=いずれも(12)=の3人が、在校生や保護者、地域の人に見守られて式に臨んだ。

 冷川善幸校長は「木の実を植えないと芽は出ない。夢を抱き、形にできる人になってほしい」とはなむけの言葉を述べた。3人は「この校舎には大切な思い出が刻まれている。これまで支えてくれた皆さんに感謝し、未来に向かって羽ばたきます」と誓った。

 市教育委員会は復旧工事が進む校舎周辺の山や川、道路の安全性を踏まえ、19年度末までは戸山中での授業継続を決めている。

=2019/03/21付 西日本新聞朝刊=

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