虐待から児童救った教諭、見逃さなかった一つのあざ 水風呂、口止め…「しつけ」陰湿化

西日本新聞

 福岡県筑紫野市で8歳の長女を水風呂に入れて殺害しようとしたとして、母親と内縁の夫が殺人未遂容疑で逮捕されて1週間が過ぎた。「うそをつかない」などと誓約書を書かせ、約束を破ると痕が残らない水風呂に入れ、他言しないよう口止めも-。自宅に閉じ込めて謝罪文を書かせた東京都目黒区の事件や、冷水シャワーを執拗(しつよう)に浴びせた千葉県野田市の事件とも重なる「しつけ」と称した虐待の陰湿化。外部から見えにくい虐待がさらに巧妙化し、早期発見をより難しくしている。

 「親に止められているから…」。1月25日、小学校で体のあざについて聞かれた長女は口ごもった。同日に児童相談所に保護され、やっと虐待を告白した。「幼少の子にとって親の言葉は誰よりも重い。口止めされたら言えないだろう」。筑紫野署幹部は推し量る。

 捜査関係者によると、母親(29)と八尋潤容疑者(29)は「やくそくをわすれない」などの誓約書を複数回書かせて机の前に貼らせ、守らなかった数に応じて水風呂の入水時間を決めたという。

 昨年12月29日には両手両足を縛って浴槽いっぱいの水風呂に入れた。意識を失った長女に蘇生措置をしたり、救急車を呼んだりすることもなかった。八尋容疑者は水風呂を選んだ理由をこう供述している。

 「たたいてあざが残るといけないと思った」

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