【まるわかり筑豊議会Q&A】(1)議員って何をしているの?

西日本新聞

 Q この前、市役所の中にある議場に行ってみた。背広姿の十数人の男性同士が向かい合って座っていて、「議長」と呼ばれていた人が進行していたようだけど、何をしていたんだろう。

 A 市議会の3月定例会を傍聴したんだね。片方のグループは市長や部長ら執行部で、もう片方は議員のグループ。どんな新しい事業に取り組むかとか、生活に関係する条例の制定などを話し合う重要な会議なんだよ。「一般質問」という時間も設けられ、議員は公開の場で自治体の姿勢をただすこともできます。

 Q 市議会議員選挙って聞いたことがあるけど、選ばれた人たちなの?

 A 地方自治体では、住民が市長や町長、村長などの首長と市議会議員や町議会議員、村議会議員などの地方議員の両方を直接選挙で選ぶんだよ。これを二元代表制といいます。

 Q 首長と議員はともに住民の代表なんだね。議会の構成はどうなっているの?

 A 会議の進行役である議長、それを補佐する副議長は議員間の選挙で決まります。福祉や教育、農業などの分野ごとに「常任委員会」もあります。議員は専門的な知識を生かし、さまざまな委員会に所属して議案を審議します。議会が特に必要と認める場合には「特別委員会」が設けられることもあり、集中的に議論します。

 Q 議会は執行部が出してきた議案を審議するのが主な仕事?

 A 議員がこんな政策はどうですか? と提案することもできます。でも全国的に多いとは言えないんだ。筑豊地区には15市町村議会があるけど、西日本新聞社が昨年12月から今年1月に実施したアンケートによると、2015年度以降に議員が提案し、可決した独自の政策条例(一部改正は除く)は、児童虐待防止を目指す「市の子どもをみんなで守る条例」(飯塚市)だけでした。積極的な提案が望まれるけど、さびしいですね。

 Q さびしいと言えば、この前行った議場も傍聴席はがらんとしていた。平日は仕事があって議場まで行くのは難しい。

 A 本会議をインターネットで中継(録画を含む)しているのは飯塚、田川、直方、宮若の4市と桂川、川崎、添田の3町(本紙アンケートの結果より)。休日議会や夜間議会があれば傍聴する人も増えると思うけど、残念ながら筑豊でこうした議会はありません。

 Q 議員って忙しいイメージがあります。

 A 田川地区のある議員の1日はこうです。午前中は常任委員会の会議に出席。昼間の3時間ほど、地域の人たちの困り事を聞いて回りました。夜は、翌日の本会議で必要になる反対討論の原稿を書いていたそうです。

 Q ところで、この前議場で思ったんだけど、議員ってあんなに必要?

 A 議員の数は自治体によって違うんだ。次回は議員の数がどうやって決められているかを勉強しましょう。

   ◇    ◇

 私たちの地域のリーダーや代弁者を決める4年に1度の統一地方選が近づいています。身近なはずの地方議会ですが、縁遠く感じる人も少なくありません。地方議員はどんな存在で、どんな役割があるのか。地方議会の「基本のキ」をまとめました。

=2019/03/23付 西日本新聞朝刊=

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