【まるわかり筑豊議会Q&A】(2)議員ってどんな人が多いの?

西日本新聞

 Q 地方議会って人数が決まっているの?

 A 議員の総人数は「議員定数」と言います。以前は人口規模別に人数の上限が決められていましたが、2011年、地方自治法の改正で上限は撤廃されました。各議会は独自に定数を決めています。

 Q 筑豊地区の市町村議会には何人の議員がいるの?

 A 15市町村の議員定数を全部足すと232人です。

 Q 議員は大体何歳くらいなの?

 A 平均年齢を見てみましょう。本紙アンケート(昨年12月~今年1月実施)によると、飯塚市と添田町は59歳。他の市町村では60歳を超え、最高は糸田町の69歳です。平均年齢が65歳以上の議会は七つあります。20代の議員がいるのは宮若市だけです。

 Q 議会も高齢化しているんだね。ところで、筑豊は、平成の大合併で新たな自治体ができたけど、合併したら、議員定数はどうなるの?

 A 例えば、2006年に飯塚市、穂波、庄内、頴田、筑穂の4町が合併した飯塚市は、議員数が85人に膨れ上がりました。当時の福岡市議会(議員定数63)を大きく上回る巨大議会の誕生です。

 Q 何でそんなことになったの?

 A 合併特例法の「在任特例」を適用して旧市町の議員全員がそのまま新市議になったからです。この時は市民が反発して、住民投票の結果、議会は解散に追い込まれました。その後の出直し選挙で議員定数は34に減りました。

 Q 現在の飯塚市議会は定数28だね。

 A 人口減少や財政状況により、議員数を削減した方がいいという要望書や請願が区長会や市民から提出されたら、議員たちは特別委員会を開いて話し合います。定数を減らすための条例案が可決されれば定数は減ります。人口が同規模の議会などを参考に適正な定数を話し合うこともあります。今回の統一地方選では、嘉麻市と福智町で定数が2減します。

 Q 議員が減ると、「地域の声が届かない」という意見もありそう。

 A 合併して誕生した飯塚市や嘉麻市は、合併前の自治体の議員を確保するため、旧自治体単位の「区割り選挙」で議員を選出していたこともありました。旧町ごとの地域事情をくみ取って、議会に反映してほしいという思いがあるんでしょうね。

 Q 議員さんに期待を寄せている人も多いんだね。ちょっと興味が湧いてきた。将来、立候補してもいいかも! でも、何から始めたらいいんだろう?

 A 議員の仕事に魅力を感じてきましたか? それでは、次回は立候補に必要な準備やルールを学びましょう。

    ◇      ◇

■いまだに残る?嘉麻の旧町意識

 「旧稲築やもんねえ」「あん人は山田出身やろ?」。嘉麻市民からはたびたびこんな声が聞かれる。

 2006年、山田市と稲築、嘉穂、碓井の3町が合併し嘉麻市が誕生した。炭鉱が閉山し、人口流出が進む中、財政状況も厳しさが増していたことが背景にあった。

 合併直後の市議選は、合併前の自治体ごとの「区割り選挙」が行われた。「町代表が必要」という市民の声が大きかったからだ。

 「今でもそういう思いはある」。現在、議員が1人の旧嘉穂町の男性(47)はそう語る。「地域事情をよく知っている議員がいた方が、災害時などにスムーズに市と連携して災害対応をしてくれると思う」

 市役所本庁舎は、現在の旧碓井町から旧稲築町へ移転・新設する。ある男性(78)は財政面や人口減少などから計画に反対していたといい、「議員の数が多い地区の意見が通りやすい」と話す。

 11年の選挙から区割りを廃止したが、今でも「町代表」を望む声が聞かれる。

=2019/03/24付 西日本新聞朝刊=

PR

政治 アクセスランキング

PR

注目のテーマ