【まるわかり筑豊議会Q&A】(4)議員がもらえるお金って?

西日本新聞

 Q 議員の給料って想像がつかないなあ。

 A 議員活動の対価として「議員報酬」が毎月支給されます。西日本新聞の地方議会アンケート(昨年12月~今年1月実施)によると、筑豊地区15市町村で最も高いのは飯塚市の46万円、最も低いのは小竹町の22万5千円。最大23万5千円の差があります。嘉麻市は4月の統一地方選で行われる市議選後、4万1千円引き上げるため、37万円になります。

 Q 嘉麻市はなぜ額を引き上げるの?

 A 嘉麻市は4市町が合併して誕生しました。議員報酬は、4市町で最も高かった旧山田市議会の水準に合わせましたが、県内の市では最低額です(昨年4月現在)。議会内からは報酬額への不満も聞かれていました。昨年11月、議員報酬に関する市長の諮問に対して、市の審議会は「引き上げが妥当」と答申。議会の特別委員会は議員のなり手不足や若い世代の立候補を促す目的で、引き上げを決めました。議員の中には「月37万円もらっている市民はいると思うか。市民感覚とかけ離れている」と反対する人もいました。

 Q 高い志を持って立候補する人がいるか、注目だね。

 A ある嘉麻市議によると、現在の議員報酬は所得税などを引いたら手取りは25万円くらいになるそうです。「会社員のように昇給があればいいが、そうはいかない。生活できるくらいに引き上げないと若い人は出てこない」と言います。

 Q 議員報酬以外のお金はないの?

 A 「政務活動費」があります。議会に関する調査研究を目的に、報酬とは別に支給されます。筑豊では現在、飯塚、直方、嘉麻の3市と鞍手町が支給しています。支給方法は年度初めや年2回の分割、使った分を支給する「後払い制度」などさまざま。何にいくら使ったかを報告するため、各議員は領収書を添付して年度末に収支などに関する報告書を提出し、残金があれば返還します。最初から支給を受けない議員もいます。

 Q 具体的にどんなことに使用しているの?

 A ある議会の報告書を見てみると、まちづくりや移住促進事業など、他県の取り組みの視察に行くための交通費や宿泊費が多いですね。他にも、地方議会に関する書籍購入費や新聞購読料、インターネット通信料など多岐にわたります。

 Q 政務活動費といえば、不正受給など「政治とカネ」の悪い印象もあります。

 A 世間的にイメージは良くないかもしれませんね。ある議員は「適切に使用すればもらっていいものなのに…」と複雑な表情を浮かべていました。報告書は議会事務局で閲覧できます。ホームページなどネット公開している議会もあります。議会や委員会に出席すると交通費などとして支給される「費用弁償」や「期末手当(ボーナス)」もあります。

 Q 初めて知ることばかりで、とても勉強になりました。

 A 議員の活動を支えているのは税金です。議員が日頃どんな活動をしているのか、議員の仕事に関心を持つことが大切です。1人で、家族で、友人と、議会や議員の役割をあらためて考え、話し合ってみてはいかがでしょう。

 =おわり

=2019/03/27付 西日本新聞朝刊=

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