【動画あり】NSC福岡1期生が卒業ライブ “首席”は最年少漫才コンビ

西日本新聞 木村 貴之

 吉本興業のお笑い芸人を養成する「吉本総合芸能学院」(通称・NSC)福岡校の卒業ライブが23日、福岡市・天神のイムズホールであった。九州初のNSC出身芸人として卒業した1期生28人が出演し、「同窓で一番面白い芸人」として名誉ある“首席卒業”を懸け、1年間お笑いを専門的に学んだ成果を披露。会場を埋めた約400人も参加する審査の結果、最年少漫才コンビ「ザ・ローリングモンキー」が首席の座を射止めた。

 NSC大阪校や東京校の卒業ライブで首席を決めるのは恒例で、昨春開校した福岡校も踏襲した。福岡ではA、B、Cの3ブロックで予選、各ブロック代表による決勝を実施。予選は観客全員の無記名審査でブロック代表を選出し、決勝はNSC講師や地元メディア関係者ら10人が特別審査員として記名投票で首席1組を決める流れだ。

 正面中央に「サンパチ」と呼ばれるスタンドマイクが置かれた舞台に、コンビやトリオ、「ピン芸人」スタイルの卒業生たちが1組ずつ登場した。持ち時間は予選が3分間、決勝は4分間。卒業生たちは、授業で学んだ知識や技術を生かしてネタを考え、練習を重ねてきた漫才やコント、漫談を次々に披露し、熾烈(しれつ)なレースを繰り広げた。

 ローリングモンキーは、長崎県島原市出身の田中武冴士(むさし)さん(19)と、福岡県糸島市出身の塩澄克樹さん(19)で結成した。立ち位置右側の塩澄さんがボケ、左側の田中さんがツッコミ役を務め、予選では「ヤンキー同士の喧嘩」、決勝は「ロックミュージシャンの自己紹介」といったネタを披露。2人は両舞台とも、さまざまなキャラクターを明快に演じ分けるボケを、キレのあるツッコミでテンポよく際立たせ、序盤から終盤まで会場の爆笑を誘った。

 決勝の結果発表は、漫才日本一を決める「M―1グランプリ」最終決戦と同じく、各特別審査員の投票結果を一人ずつ発表するスタイル。ローリング~は7票獲得する圧倒的な強さで優勝を決めた。田中さんは感極まって涙ぐみ、「生きててよかった」と意味深長なコメント。塩澄さんは「やれるだけのことはやった。最高にうれしい」と語り、紅潮した笑顔を見せた。

 首席の副賞は、M―1などの賞レースで東京などに遠征する際にかかる旅費の1回分。進行役から「たった1回分とは。さすが吉本興業!?」と冷やかす声が上がったが、特別審査員を務めた地元民放関係者からは番組出演を打診する声も飛び出した。

 福岡吉本トップを兼務する泉正隆・吉本興業常務は総括で「長い芸人人生、これからが本番。NSC大阪校1期生のダウンタウンも卒業ライブでは4、5番手だった。売れっ子になるチャンスはみんなにある」と話し、卒業生全員にエールを送った。

=2019/03/27 西日本新聞=

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