工藤会公判、裁判官を増員 福岡地裁 2合議体制で迅速化

西日本新聞

 特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)を巡る一連の市民襲撃事件で、計4事件に関与したとして殺人などの罪に問われた同会トップで総裁の野村悟被告(72)らの審理に際し、福岡地裁が、担当する第3刑事部の裁判官を1人増員し、6人体制とすることが27日、関係者への取材で分かった。3人の裁判官で審理する合議体を二つ構成し、異なる被告の審理を分担することも可能になる。工藤会裁判の迅速化を目指し、異例の構えで臨む。

 2014年9月の福岡県警による「壊滅作戦」で野村被告らが逮捕されて4年半が経過し、同会が関与したとされる市民襲撃事件などで野村被告以下約30人が起訴された。このうち十数人の裁判は始まっておらず、勾留の長期化も指摘されている。

 野村被告と同会ナンバー2で会長の田上不美夫被告(62)を巡っては、今月25日に襲撃4事件に関する公判前整理手続きが始まった。大半の工藤会事件の審理を担当する第3刑事部は現在、裁判官5人のため、3人の合議体を同時に構成することは不可能だった。

 野村、田上両被告は襲撃事件のうち(1)元漁協組合長射殺(1998年)(2)元福岡県警警部銃撃(2012年)(3)看護師刺傷(13年)(4)歯科医師刺傷(14年)-の4事件で起訴され、いずれも「関与していない」と無罪を主張している。

=2019/03/28付 西日本新聞朝刊=

PR

社会 アクセスランキング

PR

注目のテーマ