「長い」「謝罪すべきだ」 免田さんら冤罪被害者 松橋事件再審無罪

西日本新聞

 松橋事件の再審無罪判決が出た28日、かつて別の事件で長期間の服役などを強いられ、再審無罪となった全国の冤罪(えんざい)被害者も熊本地裁での判決公判を見守った。被害者たちは冤罪を招いた捜査当局を批判し、謝罪をしなかった熊本地裁の対応にも不快感を示した。

 「あまり簡単に喜びたいと思っていない」。1967年に起きた「布川事件」で無期懲役となり、2011年に再審無罪が確定した桜井昌司さん(72)は地裁前での門前集会で語った。35年目の無罪判決を受け、「どの冤罪も警察の見込み違いから始まる。冤罪を無くすには、過ちを犯した人を罰する仕組みを作るしかない」と強調した。

 95年に大阪市で起きた小6女児焼死で再審無罪となった青木恵子さん(55)も判決公判を傍聴して「これだけ長い時間がかかったのだから一言(謝罪が)あるべきだ」と地裁の対応を批判した。

 83年に日本の死刑囚で初めて再審無罪となった「免田事件」の免田栄さん(93)=福岡県大牟田市=は午前10時すぎ、門前で再審無罪判決を喜ぶ支援者や弁護団を見守った。熊本県出身で、自白強要の体験や再審開始までの長い苦悩が重なる松橋事件に関心を寄せてきた免田さんは「ようやく開けてきた。(でも)長いね。やっぱり長い」とぽつりと語った。

=2019/03/29付 西日本新聞朝刊=

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