【街 みらい】門司港レトロ 観光の「目玉」次々 門司港駅、海峡ドラマシップ、区役所庁舎… 訪日客への対応強化が課題に

西日本新聞 北九州版

公共施設の集約後に、民間への貸し出しが検討されている国の有形文化財の門司区役所庁舎 拡大

公共施設の集約後に、民間への貸し出しが検討されている国の有形文化財の門司区役所庁舎

【集約される公共施設】(1)門司区役所(2)門司勤労青少年ホーム(3)門司生涯学習センター(4)門司図書館(5)門司市民会館(6)旧国際友好記念図書館(7)北九州市港湾空港局庁舎

 大正時代の姿に復元されたJR門司港駅(門司区)がある門司港レトロ地区が、さらに観光へ特化した街へと変化を続けている。休館中の観光文化施設「関門海峡ミュージアム(海峡ドラマシップ)」が今秋、リニューアルオープンの予定で、関門海峡に面する好立地の倉庫跡地でも複合レジャー施設の整備が進む。一方、増加する外国人観光客向けのガイド育成などソフト面の強化が課題となっている。

 巨大客船をイメージした同ミュージアムは昨年4月から休館し、北九州市と県が展示の刷新に取り組む。スクリーンの映像と連動して入場者の顔写真が映像に投影される「インタラクティブ展示」などの体験型の展示を充実させるという。休館前は年間約50万人の入場者があり、市の担当者は「門司港駅のランドマークとして復活させたい」と力を込める。

 複合レジャー施設は、民間の開発業者が市有地の倉庫跡地約4400平方メートルを借り受け、露天ぶろや地元の食材を使ったレストランなどを2020年夏までに整備する計画だ。

 他にも市は、国の有形文化財に指定されている門司区役所庁舎の民間への貸し出しを検討。1930年に建設された庁舎は、クリーム色の左右対称のデザインが特徴で、既に結婚式や宿泊の業者から庁舎の見学依頼が寄せられているという。

 区役所自体は、2023年度に門司港駅そばに新しく建設するビルに移転する計画だ。新ビルには周辺の公共施設も集約する予定で、対象は門司区役所▽門司勤労青少年ホーム▽門司生涯学習センター▽門司図書館▽門司市民会館▽旧国際友好記念図書館▽市港湾空港局-の七つ。駅のすぐ近くという立地を生かし、多目的ホールや会議室なども備える。

 市によると、2017年に市内を訪れた外国人観光客は約68万人と、前年からほぼ倍増。多言語に対応した観光ガイドの育成が急務となっている。

 外国人観光客が増加している反面、門司港レトロ地区に限ると、日本人を含めた観光客数は03年の約255万人をピークに、近年は横ばい。17年は約226万人だった。市は門司港駅をはじめ、新しく整備される施設などを積極的にアピールして、観光客誘致の起爆剤としたい考えだ。

 市門司港レトロ課は「観光施設などのハード面は十分に整備が進んでいる。多言語対応や街歩きなどのソフト面を充実させ、多くの人がより楽しめる街をつくっていく」としている。

=2019/04/01付 西日本新聞朝刊=

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