新元号は大宰府が由来、驚き 関係者「とてもうれしい」

西日本新聞

 西都大宰府(現在の福岡県太宰府市)で詠まれたとされる万葉集の歌の序文から新元号が決まった1日、地元の関係者からは驚きと喜びの声が相次いだ。

 「令和と聞いてすぐに万葉集からと分かりました。思わず拍手ですよ」。梅花の宴の再現活動に取り組む「大宰府万葉会」の松尾セイ子代表(80)は表情を崩した。会は毎年2月、古代衣装で万葉集の歌を朗詠する宴を太宰府天満宮の近くで開くほか、万葉講座や歌碑巡りを開催している。新元号が日本古典から採用される可能性があると聞いて「万葉集から選んで」と願っていたという。「新しい天皇陛下にもぜひ太宰府を訪れていただきたいです」と期待を口にした。

 「序文が作られた当時、梅は海外から伝わった珍しくて高貴な花だった」と語るのは「太宰府発見塾」の森弘子塾長(72)。森さんによると中国では学問や文化のシンボルともされており、梅の花を和歌の題材にするのは「中国と日本の文化の融合だった」。序文は言葉や文体、リズムの美しさも特徴的でほれ込んだという。「日本の文化と海外の文化が融合して序文のように美しい世の中になってほしい…そんな願いが込められているのでは」と新しい時代の繁栄に思いを寄せた。

 この日、第40代宮司に就任した太宰府天満宮の西高辻信宏宮司(38)は「驚きとともに、とてもうれしい」と言葉を弾ませた。梅は天満宮の祭神・菅原道真公が愛した花。本殿前には、菅公を慕って一夜で京から飛んできたと伝えられる「飛梅」もある。8年後の「1125年式年大祭」に向け、本殿も約70年ぶりに屋根の全面ふき替えなど大改修を予定。「いいスタートが切れました」と喜びもひとしおの様子だった。

=2019/04/02付 西日本新聞朝刊=

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