桜島の大規模噴火想定し模擬映像 大量降灰と軽石 防災意識高めて 鹿児島市

西日本新聞

桜島の大規模噴火に備えた啓発映像の一場面。大規模噴火が山の中腹に新たな火口をつくり、噴火すると想定する 拡大

桜島の大規模噴火に備えた啓発映像の一場面。大規模噴火が山の中腹に新たな火口をつくり、噴火すると想定する

対岸の鹿児島市街地側に大量の灰や軽石が降り注ぎ、夜のように暗くなる様子を伝える

 鹿児島市は桜島の大規模噴火に備え、市民らの防災意識を高めるための啓発映像を製作し、ホームページで公開している。

 桜島は死者・行方不明者58人を出した1914年の大正噴火級のマグマが蓄積され、近い将来、同規模の噴火が起きると考えられている。市は3月、桜島の防災力を高め内外に広く発信する「火山防災トップシティ構想」を策定。大規模噴火でも犠牲者ゼロを目指すなどの目標を掲げる。映像製作はその一環で、命を守るための準備と心構えを持つことの重要さを伝える。

 タイトルは「知る・備える・行動する 桜島の大規模噴火~その時、あなたはどう動く?」。14分20秒の映像は4章で構成。普段の噴火の数十万倍規模だった大正噴火で起きたことを振り返り、行政や京都大などの研究機関が取り組む監視・観測体制を紹介する。

 映像は、噴火警戒レベルが引き上げられ、対岸の市街地に影響が出る風向きのため一定地域に避難勧告が出されたという想定。噴火後、黒い噴煙が上空を覆い、夜のような暗さになった街に大量の灰や軽石が雨のように降り注ぐ。積もった灰は1メートルとなり、ライフラインがストップし、数週間の避難が現実となる可能性があると紹介する。その上で、情報収集の手段確保や非常食の1週間分の用意など備えの重要性を伝え、桜島の住民だけの問題ではないと訴えている。

 市は「市街地側は大規模噴火への認識が薄いと感じる。映像を見て災害が起こることを認識し、いざという時にどう動くべきかを考えてほしい」としている。

=2019/04/02 西日本新聞=

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