タイずさん総選挙に批判 投票者数と開票数合わず 一部で再投票や再集計

西日本新聞

タイ選管のずさんな対応を批判する市民団体のメンバーと、規制する当局者=3月31日、バンコク 拡大

タイ選管のずさんな対応を批判する市民団体のメンバーと、規制する当局者=3月31日、バンコク

 【バンコク川合秀紀】タイ選挙管理委員会は4日、3月24日実施の下院総選挙について、首都バンコクなど一部の選挙区で投票と集計をやり直すと発表した。投票者数と開票数が一致しなかったという。選挙結果への影響は軽微とみられるが、ずさんな選管の対応に批判が高まっている。

 再投票の対象は、バンコクや東北部ランパーン県にある5選挙区内の6投票所。再集計するのは東北部コンケン県選挙区内の2投票所。投票者数と開票数がいずれの投票所でも数人分合わなかった。選管は再集計はすぐに行う方針だが、再投票については準備期間が必要なため、4月中旬以降の実施となる見通し。

 選管は下院の定数500のうち、小選挙区(350議席)の結果を発表しているが、比例代表(150議席)については5月9日までに公表する予定。再投票や再集計による日程の変更はないとしている。

 一方、軍事政権と対立するタクシン元首相派政党やタクシン氏本人は「選挙で不正が行われている」と批判。大学生らでつくる団体も選管メンバーの罷免を求める署名運動を始め、インターネット上で約84万人分が集まっているという。

=2019/04/05付 西日本新聞朝刊=