佐賀に暮らして8カ月

西日本新聞

 佐賀に暮らして8カ月。空は広く、人混みは少なく、住みやすい。ここで身近に感じるのは鳥だ。県鳥のカササギは頭や背中が黒で、おなかが白。細やかな動きが愛くるしい。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に佐賀に持ち帰られたとの説があり、この地にずっと暮らす。

 佐賀市中心部を歩いていて、遭遇するのはシラサギだ。白く、細身で、街に張り巡らされたクリークに立つ。市街地でもきれいな水に暮らす小魚が餌。人の気配を感じると、すぐ飛び立つが、水面を滑るように低く飛ぶ姿が美しい。

 秋から冬にかけては大陸からカラスの大群が渡ってくる。その数は5千羽ともいわれ、佐賀平野の田んぼで落ち穂や昆虫を食べるという。麦の芽を取ったり、県庁周辺をフンだらけにしたり。厄介者ではあるけれど、心地よい佐賀の土壌に引き寄せられているのかもしれない。 (入江剛史)

=2019/04/07付 西日本新聞朝刊=