福岡知事選小川氏圧勝3選 自民分裂選制す 麻生氏支援新人伸びず

 第19回統一地方選は7日、福岡、大分、大阪など11道府県知事選と九州7県を含む41道府県議選、6政令市長選と福岡、熊本など17政令市議選が投開票された。自民党内で支援する候補が割れた福岡県知事選は、無所属現職の小川洋氏(69)が自民推薦の新人を破り3選を果たした。大分は事実上、与野党が相乗りした無所属現職の広瀬勝貞氏(76)が5選を決めた。唯一の与野党対決となった北海道は自民と公明推薦の新人が制した。11知事選の当選者は現職7人、新人4人。

 平成最後の大型選挙。各党は今夏の参院選の前哨戦と位置付け、支持基盤の拡大を目指した。

 福岡と同じように自民分裂選挙となった3知事選のうち、島根は自民県議らが推す新人が党推薦の新人を破った。福井は党推薦の新人が現職の5選を阻止。徳島は、県連推薦の現職が元自民県議の新人を退けた。いずれの県も参院選に向け今後、挙党態勢が築けるかが課題となる。

 県議選は自民が全国で1157議席(8日午前3時現在)を獲得、総定数2277の半数を超えた。九州は福岡、大分を除く5県で過半数。九州の投票率は福岡を除く6県で過去最低を更新した。

 福岡県知事選は、無所属現職の小川洋氏(69)が、いずれも無所属新人の元厚生労働官僚武内和久氏(47)=自民推薦=と共産党県委員会副委員長篠田清氏(70)=共産推薦=を破り、3選を果たした。自民党の県選出国会議員の支援が小川氏と武内氏に割れる分裂選挙となったが、小川氏が自己最多となる129万3648票を得て圧勝した。投票率は42・72%で、過去最低だった2015年の前回を3・87ポイント上回った。

 小川氏は7日夜、福岡市内で「自分たちのリーダーは県民が決めるという意味で、これは県民の勝利だ。県のさらなる発展のため、多くの皆さんと一緒に取り組んでいきたい」と3期目に向け抱負を語った。

 今回は、過去2度の選挙で小川氏を支援した自民が武内氏を対立候補に擁立し、相乗りの構図が崩壊。武内氏の党本部推薦を主導した麻生太郎副総理兼財務相への反発などを背景に、県選出衆院議員の過半数が小川氏陣営に付いたことで自民分裂選挙に突入した。

 小川氏は「多くの県民と一緒に政党と戦う選挙だ」と訴え、麻生氏に批判的な自民支持層に浸透。自民の有力な支援組織の県医師連盟のほか連合福岡、公明党の支持母体の創価学会も陣営に加わり、野党支持層や無党派層も取り込んだ。

 武内氏は「新しい挑戦を続け成長する県を目指す」とアピール。争点の一つになった県と福岡市が対立する宿泊税導入問題や、子ども医療費助成を巡る政令市への補助率引き上げについて、福岡市寄りの主張を展開した。麻生派議員や麻生氏に近い同市の高島宗一郎市長の支援を受けたが、票を伸ばせなかった。

 16年秋の衆院福岡6区補欠選挙に続き支援候補が敗れた麻生氏。県内での影響力低下は避けられないとの見方が出ている。

 篠田氏は小川、武内両氏を「自民党内の争いで県民不在」と批判。中学3年までの医療費完全無料化などを公約に掲げたが、支持は広がらなかった。

 当日有権者数は418万574人(県選管調べ)。

=2019/04/08付 西日本新聞朝刊=

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