小川氏、自己最多の129万票 福岡知事選

 福岡県知事選は、現職の小川洋氏(69)が3選を決めた。過去2回を上回る約129万票を獲得。県政界の最高実力者である麻生太郎副総理兼財務相らが主導した対抗馬擁立に批判的な民意がうねりとなり、自民党国会議員の支援が真っ二つに割れる分裂構図の中でも圧勝につながった。

 21年ぶりの決算不認定、過去2度の選挙で支援した現職がいる中での異例の推薦候補公募…。多くの有権者の目には「麻生氏や自民県議たちが寄ってたかって小川氏をいじめている」と映ったに違いない。

 西日本新聞の電話世論調査では、自民の候補選考について6割が「評価しない」と回答。出口調査では、「支持する政党はない」とする無党派層の7割超、立憲民主、国民民主両党支持層の約8割が小川氏に投票したと回答。自民支持層でも7割超が小川氏に流れた。県内全域、10~70代の全世代で小川氏が圧倒した。

 武内和久氏(47)への自民党本部推薦決定後、小川氏が野党も含め政党に出していた推薦願をすべて取り下げ、「県民党」の立場をアピールしたことも奏功。自民の県選出国会議員の約半数が味方に付いたことも大きかった。

 ただ、県議選では自民が40議席を獲得し、引き続き県議会の最大勢力となる。6月には当初予算案を審議する定例会も控えており、自民の協力なしには立ちゆかない。小川氏は圧勝におごることなく、関係修復に努める必要がある。

=2019/04/08付 西日本新聞朝刊=

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