大牟田で徴用犠牲者の慰霊祭 炭鉱労働、非業の死悼む

西日本新聞 筑後版

 第2次大戦中、朝鮮半島から大牟田市の三井三池炭鉱に強制連行されるなどして亡くなった人たちを追悼する「徴用犠牲者慰霊祭」(在日コリア大牟田主催)が7日、大牟田市の甘木公園内の慰霊碑前で営まれた。中尾昌弘市長や駐福岡韓国総領事館関係者ら約60人が参列。献花や黙とうをささげ、異国で非業の死を遂げた人々に思いをはせた。

 慰霊碑は、市が用地を無償提供し、三井系企業が建設費を負担して1995年に建立された。朝鮮人労働者が社宅の押し入れの壁に望郷の念を書き残した墨書を彫った記念碑も横に並ぶ。

 在大牟田の韓国・朝鮮人らでつくる在日コリア大牟田代表の禹判根(ウパングン)さん(81)は「戦争ほど残酷なものはない。慰霊碑を守るのは平和を守ること。末永く守りたい」とあいさつ。中尾市長は「このような不幸を二度と起こしてはいけないとの思いは、慰霊碑建立当時といささかも変わらない」と追悼の言葉を述べた。

 65年の国交正常化以降、日韓関係は「最悪」とも言われる。参列者からは「とても苦しい時期だが、これまで築いてきた太い民間交流を土台に未来志向での関係改善を望んでいる」との声が相次いだ。

=2019/04/09付 西日本新聞朝刊=

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