「鉄腕」稲尾の記念碑完成 元西鉄ライオンズ 別府市の生誕地近く「波止場神社」

西日本新聞

 プロ野球・西鉄ライオンズの黄金期を支えた「鉄腕」稲尾和久氏(故人)をたたえるモニュメントが、別府市元町の生誕地近くの波止場神社境内に完成した。地元住民は「鉄腕伝説が始まったこの地が、優秀な野球選手を育てる『聖地』になれば」と期待を寄せている。

 稲尾氏は1937年、7人兄弟の末っ子として生まれた。漁師だった父を手伝い、不安定な伝馬船をこぎながら足腰やバランス感覚を鍛え、強靱(きょうじん)なバネや連投をこなす体力を身に付けた。高校時代まで住んだ長屋前にある同神社では、境内で野球をしたり、松の木の上で野球放送を聞いていたりしていたという。2007年に死去。生前から同神社は「稲尾神社」として親しまれている。

 地元住民らでつくる「波止場神社奉賛会」が稲尾氏を育んだ地を広く紹介しようと昨秋、稲尾氏の直筆サインを刻んだボールとバットの石碑を設置していた同市の旅館に移設を打診していた。昨年5月に旅館を買収した地元企業が快諾し、奉賛会に無償提供。今回、ともにホームベース形に並べられた御影石の枠内に設置され、写真や紹介文を掲載した看板も立てられた。

 ボールは直径40センチ、バットは長さ110センチ。それぞれ「鉄腕一代稲尾和久」と刻まれている。制作者、時期は不明という。

 4日、同神社で除幕式があり、関係者約100人が出席した。稲尾氏のおいの稲尾幸則さん(65)=福岡県筑紫野市=は「おじきは第2、第3の稲尾が生まれることを望んでいた。多くの野球少年がここを訪れ、おじきのことを知って頑張ってもらえるならうれしい」と話した。

=2019/04/10付 西日本新聞朝刊=

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