障害者差別解消 県が表彰 漫画家の平本さん あすも特注旅行班

 障害者差別の解消に尽力したとして、県は3月、聴覚障害のある自身の体験を描く久留米市の漫画家、平本龍之介さん(38)=本名瀧本大介=と、障害者に介護付きの外出や旅行のサービスを提供する福岡市西区のNPO法人「あすも特注旅行班」を表彰した。

 平本さんは生まれた時から耳が不自由。保険会社で事務の仕事をする傍ら、4年前にろう者の会報で漫画の連載をスタート。一時期はプロを目指して専門学校に通ったこともあり、これまでに2冊の単行本を出したほか、西日本新聞でも連載した。

 ほのぼのとした絵柄が特徴で、会社や旅先、病院など日常での工夫や「困ったこと」をつづっている。平本さんは「多くの人に読んでほしいし、少しでも理解が広がれば」と喜んだ。障害者全体をテーマにした新たな執筆の依頼も届いているという。

 あすも特注旅行班は、病気や障害のため外出を諦める障害者やお年寄りの思いを実現しようと、大橋日出男代表理事(45)らが2014年に立ち上げた。

 国内を中心とした旅行に加え、帰省や墓参り、美容院や買い物など幅広いニーズに対応しており、これまでに延べ1500人以上が利用したという。必要に応じて看護師なども同行している。

 大橋代表理事は「お客さんとレストランやホテルをつなぐ仕事であり、そうした施設を利用することを通じ、障害がある人に対するそれぞれの理解が広がってきたと思う」と話した。

=2019/04/10付 西日本新聞朝刊=

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